雑誌やTVなどでもよく見かける「パーソナルカラー」。
アメリカで1980年頃から流行した、肌や髪・瞳の色などに基づいて、自分に似合う色の服装やメイクを見つけるためのメソッドです。
もちろん、服もメイクも、基本的には自分が好きな色や使いたいカラーを選ぶのがいちばん。
ただ、
「このニット、形は好きだけど、3色からどれを選べばいいのか分からない」
「感染対策でコスメの試供品が売り場になく、肌色に合うかどうか自信がない」
というときに、パーソナルカラーをヒントとして失敗を回避できれば助かりますよね。
そこで今回は、パーソナルカラーの基本的な考えかたと、2021年春夏の流行色はどんな肌色タイプの人に似合うのか…などを紹介します。
パーソナルカラーとは?「イエベ」「ブルベ」の意味
パーソナルカラー発祥の地アメリカでは、選挙でも政党ごとにテーマカラーがあり、ビジネスでも色を利用して印象付けを図ります。
しかし、欧米ほど肌や髪の色の個人差がない日本では、パーソナルカラーといえば、主に肌色のトーンによって
- イエベ(イエローベース)×春または秋
- ブルベ(ブルーベース)×夏または冬
の4タイプのどれに当てはまるかを診断し、自分に似合った色の洋服やメイクを発見する…という使い方が主流です。
一般的には、イエベ肌の人は黄みのある色・暖色系、ブルベ肌の人は青みのある色・寒色系が似合いやすく、
- 春タイプ…カラフルで透明感のある色
- 夏タイプ…ソフトなパステルカラー
- 秋タイプ…スモーキーなくすみカラー
- 冬タイプ…パキッとした原色
が似合いやすいとされています。
自分のタイプ診断は、各化粧品メーカーのウェブサイトやスマホアプリなどで無料で行えます。
「2つの分類に当てはまる人もいる」
「日本では8つに分類される」
など色々な説があり、診断結果が絶対とはいえない面もありますが、質問に答えていくだけでその場で診断できることが多いので、一度やってみると面白いかもしれません。
それぞれのタイプに合う2021年の流行カラーは
2021年の春夏は、猫も杓子もこの色!という大流行カラーはありませんが、これまでよりも明るく透明感のある以下のようなカラーが増えています。
- イエロー系
- パープル系
- グリーン系
- ニュアンスカラー(グレー、エクリュ)
▼2021年春夏ファッション、全体的なトレンドはこちらから。
タイプ別・似合う色【イエロー系】
今季はトップス・ボトムス・小物とも、イエロー系のアイテムが充実しています。
なかでも旬の色といわれる「バナナイエロー」は、くすみのない軽やかなトーンが「イエベ・春」の人に特におすすめ。
同じく流行のシアー素材のシャツは、1枚持っておけばトレンドがしっかり押さえられます。
タイプ別・似合う色【パープル系】
イエローと並んで、この春、店頭でよく見かけるのが「パープル」系。
クールな青みよりの「ラベンダー」は、「ブルベ・夏」タイプの人におすすめです。
タイプ別・似合う色【グリーン系】
グリーンはとても幅の広いカラーですが、中でも昨シーズンから人気継続中の「ピスタチオ」は、ニュアンスのある色味が「イエベ・秋」タイプの人に。
はっきりとしたグリーンなら「ブルベ・冬」タイプの人にぜひ。白や黒と合わせたメリハリのあるコーディネートが映えるはずですよ。
タイプ別・似合う色【ニュアンスカラー】
ベージュ・グレーなどのニュアンスカラーは、「ブルベ・夏」「イエベ・秋」などの人におすすめです。
淡いベージュをさす「エクリュ」は生成り(きなり)とも言われる今季注目のカラーで、ここ数年定着している「エフォートレス」な着こなしの要となるもの。
真っ白ではなくややベージュよりでニュアンスのあるエクリュは、「イエベ・秋」の人によくなじむカラーといえます。
また、グレーの中でもトレンドは、淡いトーンの「ライトグレー」や「グレージュ」などですが、こちらは特に「ブルベ・夏」タイプの人に合いそうです。
もちろん、実際のアイテムの色合いはそれぞれ微妙に変わりますので、自分の好みや試着してみての印象を大切に。パーソナルカラーも選ぶヒントのひとつにしてみてくださいね。
POINT
- 「パーソナルカラー」は、自分の肌に合う色を見つけるヒントになる
- 自分の感覚も大切だから、好きな色があるならもちろん優先して
- 流行色を取り入れるときに迷ったら、パーソナルカラーとの相性も参考に
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!