コラム

リモートワーク・テレワークのモチベーションを上げる3つの「やる気スイッチ」

2021年1月。緊急事態宣言の発令により勤務先からふたたびリモートワーク・テレワークの指示が出た人も多いのではないでしょうか?

寒い中で朝早くから満員電車に乗らなくてすむというメリットもある一方で、1人きりの長時間の在宅勤務では気分転換もできず、どうもやる気が出ない…という人もいるかもしれません。

そこで今回は、リモートワークの「やる気スイッチ」を入れてモチベーションを上げるためのヒントを、3つの視点に分けてお届けします。ぜひ取り入れてみて下さいね!

5分でモチベーションが上がる環境づくり

まずはまわりの環境をチェック。

脱ぎっぱなしの上着やゴミ、今使わない書類やレシートなど、仕事を進めていくうえでやる気を削いでしまう要素は最初に極力減らしておきましょう

とはいえ、オフィスと違って生活の場でもある家を、毎日きれいに片付けておくのは大変です。

そこで、「デスクだけは不要なモノを置かない」と決めて、余分なものは視界に入らないようにし、マウスや筆記用具などがさっと手に取れる状態にしておきましょう。

デスクの上だけなら、5分でできそうですよね。

 

これにはちゃんとした理由があり、人間が一日にできる「決断」の回数には上限があることが脳科学的に分かっているそうです。

そのため、たとえば「筆記用具を手に取る」という1つの動きをするときにデスクにたくさんモノがあると、ペンを見つけるまでに何度も、

(これはペンかな?違う、あっちだ)

判断の回数をムダ使いしてしまって思考に負荷がかかり、疲れやすくなるというのです。

スティーブ・ジョブズ氏も、判断の回数を減らしてシンプルに仕事をするため、同じ洋服を何着も用意していつもそのコーディネートでいたことが知られています。

身体を動かせば勝手にやる気スイッチが入る?!

オフィスに行くには通勤でそれなりに歩きますが、在宅ワークではほとんど歩くことなく仕事開始となります。

しかし実は、「歩く」は作業のモチベーションアップにも一役買っているんです。

下半身を動かすと、ポンプのように血液が循環し、新鮮な酸素が脳に送り込まれます

また、リズミカルな振動をともなう動きは、精神安定や前向きな気持ちを高めてくれる脳内の物質「セロトニン」の生成にも効果的だそうです。

リモートワークの日は「ゴミ出しにエレベーターではなく階段を使う」「自宅のまわりを一周散歩する」など、歩くことから1日をスタートさせるといいですね。

 

 

作業中に疲れてきたとき、オフィスではとつぜん立ち上がって体操を始める…というわけにはいきませんが、それができてしまうのがリモートワークの最大のメリットの1つなので、生かさない手はありません。

立ち上がって歩いたり、軽く家事をしたり。

バランスボールなどを使った下半身が動かせるエクササイズもおすすめです。

 

1人でもできる「ごきげん」テクニック

仕事の合間にちょっと同僚とおしゃべりしたり声を掛けあったりするだけでもずいぶん気分転換になりますが、リモートワークではそれができないのが辛い…という人も多いでしょう。

そんなときのため、自分で自分の「ごきげん」を取る方法をいくつか用意しておきましょう。

人によって効果的なものは異なりますが、次のような方法がおすすめです。

  • 好きな飲み物を数種類用意しておき、気分で選ぶ
  • カフェのような心地よい音楽をかける
  • 使い心地のいい文房具など、手に触れるものはいいものに買える
  • 世の中が落ち着いたら行きたい場所の画像をスマホなどに保存しておく
  • これまでに評価されたことや感謝されたことをまとめておいて振り返る

 

飲み会などが減ったぶん、家で飲むドリンクは少し贅沢してお気に入りのものを選んでもよいのではないでしょうか。

また音楽は月額料金で聴き放題のサービスがたくさんありますので、リモートワークが続きそうなら契約してみるのも手です。

そして、SNSなどでまた訪れたい街や国の写真を眺め「そのために今はしっかり働こう」と誓ったり、お取り寄せで現地をサポートしたりするのも、モチベーションの源となってくれるかもしれません。

仕事そのものに意欲がわかず困っている時は、これまでに仕事を通じて喜ばれた経験などをメモしておき見返してみると、「やる気スイッチ」が入るのではないでしょうか。

POINT

  • デスクだけは朝一番に5分で片付けてすっきり、ムダな「判断」をなくそう
  • 歩くことや下半身のエクササイズもモチベーションアップに役立つ
  • 飲み物や音楽を活用して、いつも自分で「ごきげん」を良くしよう