もしあなたが、真珠のネックレスが欲しい!と思った時どうされますか?
今ならまず、ネットで探してみるのではないでしょうか。
検索するとたくさんの種類の真珠が出てきます。値段も安いものから高いもの、大きさ…色に関しては画面ではわかりにくいし…選ぶのは難しいのではないでしょうか?
今回は、良い真珠の選び方についてまとめてみました。
真珠の選び方、品質を決める「6つの基準」とは?
ダイヤモンドの場合は、品質を評価する「4C」という基準があります。
カラー(色)、カット(研磨)、カラット(重さ)、クラリティー(透明度)ですね。
参考:カラー、カット、カラット、クラリティ……ダイヤモンドの「4C」
しかし真珠の場合、世界統一のものはありません。では何を基準にすればよいのでしょうか?
日本では6つの基準を設けています。
- テリ
- マキ
- 大きさ
- キズ
- 形
- 色
テリ/マキとは?
テリ、マキという言葉を初めて聞く方もいるでしょう。真珠の美しさを表す独特の用語です。
- テリ
テリ(照り)とは、真珠が放つ輝きのことです。
テリの良い真珠は一粒一粒に力があり、凛とした輝きを持ち本当に美しいものです。
言葉で表現するのは難しいですが、人を魅了する自然の美しい輝きや光沢を指します。
- マキ
マキ(巻き)とは真珠層の厚みのことです。
薄い薄い真珠層が幾重にも幾重にも巻いてあの深みのある光沢ができます。
マキが厚くテリの良い真珠を覗き込むと、深い輝きに惹き込まれるとともに、自分の顔がはっきりと映り込みます。
大きさ/キズ/形/色とは?
- 大きさ
大きさは真珠の直径をはかります。7ミリ、8ミリと、㎝でなく㎜で表示しています。
- キズ
キズは基本的にはない物の方が価値があります。
ただキズといっても切り傷のようなものでなく、自然にできたえくぼのような小さなへこみやしわのようなものを指します。
真珠は自然のものなので工業製品のような完全な形は難しく、逆に少し表情があるのが本物の証です。
- 形
形は丸く均整の取れているものが評価が上がります。
一方、真珠は自然が作り上げるのでいびつな形ものも生まれますが、それらはバロックと呼ばれ個性的な真珠として人気があります。
- 色
真珠の場合、実際に見える色と光の反射や屈折によって見える色(干渉色)が共存して独特の魅力を放っています。
よくピンク色が良いとされてますが、一概には言えません。
テリとマキの良い真珠はたしかに貝の持つ虹色の色合いから、ほのかにピンク色が際立っています。しかし、テリとマキの薄い物がピンク色だと非常に安っぽいものになってしまいます。
真珠を選ぶポイントは「見比べること」
真珠はこの6つの基準を押さえて選ぶ事になりますが、すぐに目利きとなるのはなかなか難しいです。
ただ、真珠の仕事を永くしている筆者がお客様にご説明する時に、品質の良いもの、悪いもの並べてお見せして「どちらがお好きですか?」とお伺いすると、初めて真珠をご覧になる方でも、男女問わず100%品質の良い方(テリ、マキのしっかりしたもの)を選ばれます。
と言うことは、真珠は1点だけでなく比べることができたら、誰でも品質の良し悪しがわかるのです。
ぜひ何本が置いてあるお店で見比べてください。
- 真珠のテリ、マキを見比べるとどう違うのか?
- 値段はどのように比例するのか?
- 大きさ、キズ、形、色…全体のバランスが取れているのはどれなのか?
まずご自分の目でトライしてみてください。
その時できるだけ自然光に近い光で見てください。暗い部屋でスポットライトかあたっていたらどの真珠もみなピカピカに見えてしまいます。
自分の目で見比べて違いがわかる宝石なので、ぜひ実際のお店でご覧になって、お店の方の話を聞いてみてください。
納得いく1本に出会えるはずです。そして選ばれた真珠はあなたをより輝かせてくれることでしょう。
POINT
- 真珠の品質を決める「6つの基準」がある
- テリ、マキは真珠独特の美しさのキーワード
- 真珠選びのポイントは見比べること!自分の目で見てみよう
Text by h×H + officenovel
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。