みなさんは、自分用にオーダーメイドやジュエリーリフォーム(リメイク)をされたことがありますか?
おばあ様やお母様から譲り受けたジュエリーをどうしよう…と箪笥のこやしにしている方も多いようです。デザインが古かったり気に入らなかったり、自分のファッションに合わないわ…という方も多く、どうしたら良いかわからずそのままの方も。
また、旅先などで、記念に買ったルース(石)をどうすることもなく、そのままお持ちの方も。もちろん自然の恵みとしてルースでお守りのようにお持ちいただくのもひとつだと思いますが、せっかくならリングやネックレスなどに加工して身に付けられたらもっと身近に感じられるはず。
宝石は、身に着けてこそ魅力が引き立つもの。石も自然界の恵みなので、ぜひ光を浴びて欲しいものです。
そこで、これから数回に渡って、オーダーメイド/ジュエリーリフォーム(リメイク)についてご紹介します。
使うルース(石)を決めていくまで
◆今回はルース(石)の持込みでオーダーする場合のご紹介。
今回お持込いただいたルースはこちら。地方にお出かけになった際にお買い求めされたそう。
大きくて色合いもとても美しいアメジスト。こちらをリングにすることに。
お客様との最初のお打合せでは、PETHICAらしい横向きに石を使うことが決まりました。
そして、この段階で、お客様の大事なご予算を伺っておきます。K18のシンプルリングですとおおよそ5万円~15万円です。(制作するサイズ、追加の石や模様、地金価格によって変動します。)
普通のシンプルなリングをご希望ですが、せっかく作るなら、ちょっと個性も入れたいですね、とうことでサイドにカラーストーンを入れることをご提案。
紫と合う石はたくさんあります。それは好みでしかないですが、使う石によって雰囲気がだいぶ変わります。
様々な石を、大きなアメジストに合わせてイメージをふくらませます。
お客様とは気に入った石が見つかるまでお写真をチャットで送りながら、一緒にいるような感覚で都度ご確認いただきます。もちろん、ご希望の方は、お会いできる距離であれば、石そのものをご自身の目でご確認いただくこともできます。
<アメジストxルビー>
高貴な色の紫と、女性らしい赤色が、とてもフェミニンなイメージになります。
ややガーリーな雰囲気に仕上げることも期待できそう。
また、アメジストが大きいので、大人っぽい艶やかな女性らしい雰囲気に仕上げることもできそう。
インドジュエリーなどでもよく見かけられるカラーコンビネーションです。
<アメジストxブルートパーズ>
紫と水色で、澄んだイメージに。
シンプルなファッションを好む方に似合いそう。
クールな雰囲気に仕上げられそうです。
<アメジストxシトリン>
紫と、あたたかい色味のあるオレンジのような黄色で、とても個性的なイメージに。
シトリンのカラーは肌馴染みも良いので、アメジストの紫を際立たせてくれそうです。
大人っぽい雰囲気のリングに仕上げられそう。
<アメジストxエメラルド>
高貴な紫色と、気品のある緑色が合わさると、なんとも高級感が漂います。
個性的なファッションを好む方におススメです。
オリエンタルな雰囲気に仕上げられそうですし、大人っぽい雰囲気になりそうです。
<アメジストxペリドット>
美しい紫と、さわやかな黄緑色が、まるで葡萄のようで、
カラーコンビネーションとしてはバッチリ。
やわらかい緑色なので、女性らしさも出ますし、気品のある雰囲気に仕上げられそうです。
こんな感じで、デザイナーがいくつものパターンをおススメしていきます。石の数や大きさも、ご予算やイメージに合わせて相談していきます。
今回は、ご希望にピッタリのコンビネーションが見つかりました!
<アメジストとペリドット>です。ちょうどご家族の誕生石でもあったのです。
色合いも気に入っていただけたので即決。
この最初のやり取りは、お客様の好みやイメージを探りながらご相談させていただくため、デザイナーにとってもプレッシャーがかかります。いかにお客様の期待値にイメージを持っていけるかは、実は、とてもドキドキしながらのやり取りなのです。きっとお客様にとっても、決断力が必要になるので、ドキドキされているんだろうなぁと思いますが…。
たくさん迷われて、ああでもない、こうでもない、って何度もやり取りしていくうちに、お客様がどんどん楽しみになってきている様子がうかがえると、どんどんアイデアが出てきたりするのです。
オーダーする際は、せっかくなので、たくさんワガママを言うのもおススメです。相乗効果なのか、こうしてみましょうか!と新たなアイデアが出たり、デザイナーもデザインするのが楽しくなってくるのです。
次回は石枠のデザイン作りをご紹介していきます!
【続きはこちら!】
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PETHICA Designer / Creative Director
世界を回って広大な自然を感じ、さまざまな人と出会い、笑ったり涙したり、耳をかたむけたり。
そうして受けたインスピレーションがひとつにつながって、ストーリーから生まれるジュエリー”旅するジュエリー”をデザインから制作までしています。