2020年春。
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、世界中で人の移動を最小限にとどめる試みがなされています。
海外旅行はもちろん、外国で暮らす友人知人にも会いに行けない状況のなか、せめてSNSなどのオンラインや、手紙・カードなどで、励ましのメッセージを伝えたい…そう感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、SNSやメール・手紙などで使える英語の応援&励ましメッセージの例文や英語のハッシュタグを紹介します。
英語に「がんばれ」「がんばって」は存在しない?
「応援」といえば、最初に思い浮かぶ日本語は
「がんばれ」
「がんばって」
ではないでしょうか?
しかし最近は、
「励ましの言葉をかけるような状況の相手はすでに限界までがんばっているはず。さらにプレッシャーをかけるべきではない」
…という理由から、試合の応援などをのぞいては「がんばれ」という言葉をむやみに使わないケースも増えています。
ただ、お互いに「がんばろう!」「がんばりましょう!」という使い方なら比較的する人も多いはず。
ところが、日本語の「がんばる」に100%対応する単語は英語にはありません。
- hustle(張り切る、押し進める)
- do one’s best(精一杯やる)
なども「がんばる」とはいえますが、現在のように自宅待機している相手への励ましとしては使いにくいですね。
英語で「がんばろう」と伝えるには、そのときの状況に合わせて表現やフレーズを使い分ける形になります。
英語の応援メッセージに使えるフレーズ
英語で「がんばって」という気持ちを伝えるには、以下のような「応援」を表すフレーズがおすすめです。
- I’m always on your side.(いつも応援しています)
- I got your back!(私が付いているよ!)
- You have my support. (応援しています)
- I’m rooting for you.(あなたを応援しています)
”root”は、野球やフットボールチームの応援でもよく登場する単語で、おもに上のような現在進行形で使われます。
また、長期間続く問題に直面した時には、つぎのようなフレーズもよく使われます。
- Hold out to the end.(最後まであきらめないで)
- We can get it over.(きっと乗り越えられるはず)
- Stick to it!(粘り強くやっていこう!)
Stickは日本語のスティック(棒)のことですが、動詞として「突き刺す」という意味も持っています。
壁にピンでメモを留めておいたり、ハンバーガーのバンズと具が動かないように楊枝で刺したりするイメージで、「このまま動かずに粘り勝ちしよう」というメッセージを伝えることができます。
ちなみに、日本で運動部の練習のかけ声などでよく使われる
「ファイト!」
は、英語のネイティブには「闘え!」「ケンカしろ!」という命令となってしまい、「がんばって」という意味合いはありません。
ただ、今回に限っては、本来の意味で
「 It’s a fight against viruses.(これはウイルスとの持久戦だ) 」
のような使い道があるかもしれませんね。
各国のSNSで使われている英語の応援ハッシュタグ
TwitterやインスタグラムなどのSNSには、「#(ハッシュタグ)」と呼ばれるキーワードをつけて、同じテーマについて発信している人をまとめて見つける機能があります。
世界各国で、日本よりも厳しい外出禁止措置の中で過ごしている人たちが、おたがいを励ましあってこの危機を乗り切ろう!という思いを表現している英語のハッシュタグを集めてみました。
#stayhome(家で過ごそう)
#stayathome( 〃 )
#staysafe(安全に過ごそう)
#stayhealthy(健康でいよう)
#socialdistancing(社会的距離をとって)
#betterdaysahead(いつかいい日がまた来る)
なお、本来なら「#Stay at home」のように空白を入れると読みやすいのですが、SNSのハッシュタグは途中に空白(スペース)が入るとそこで途切れてしまうため、投稿に使用するときはひと続きで書くようにしましょう。
POINT
- 英語での応援&励ましは、状況に合わせてフレーズを使い分ける
- 「ファイト」=「がんばれ」ではないので注意
- SNSのハッシュタグで気持ちを伝えよう
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!