今回は2020年SS(春夏)のアクセサリートレンドについて。
2020年、ファッションにも欠かせないキーワードとなった「サステナブル」。
長期的なトレンド記事でもファッションとサステナブルの関係について触れています。
参考記事:【2020-2021AWトレンド】サステナブル・ファッションの時代が本格化⁈
社会の価値観が変化し、「新しいエレガント」を模索するムードの中では、ただ上品なだけでない、なぜそれを選んだのかがわかるような「私らしいエレガンス」をかなえる姿勢が求められます。
ではアクセサリー選びは?
これからどのように変わっていくのでしょうか。
2020年SS(春夏)のアクセサリートレンドに注目して、素材やカラー、アクセサリーでトレンドを取り入れる際のヒントをお届けします。
2020年春夏アクセサリートレンドは「ツヤ感」「ナチュラル素材」に注目
まずは2020年SS(春夏)のファッショントレンドをおさらい。
「サステナブル、ナチュラル志向を土台として、1970年代頃のエレガントファッションを現代的にリニューアルしたテイスト」が優勢となりそうです。
軽やかな素材感と異素材の組み合わせ、ホワイト系とパステルカラーに視線が集中。
トレンドのアクセサリー選びも、素材とカラーのバランスが重要です。
素材に新鮮さを与える「ツヤ感」
シアー素材やレース、フリルが目立った2020年SS(春夏)コレクション。
エレガントな装飾や素材感にはダイヤモンドやゴールドではなく、「ツヤ感」がポイントの素材で新しい魅力を発見してみてはいかがでしょう。
たとえばアクリルやPVC素材。
透明感と程よい硬さを感じる素材は、レースやフリルの甘さを抑えつつトレンド感たっぷりの装いをもたらしてくれます。
長く使える素材を選ぶなら天然石を。
注目カラーでもあるホワイトは、パールやシェルで取り入れて。
色石はビーズや球体に整えられたデザインを選ぶと、カット石とはまた違った魅力を発見できます。
エコムードにマッチする「ナチュラル感」
サステナブルの盛り上がりを受けて、リネンやコットン、リサイクル素材といったナチュラルな素材に注目が集まった2020年SS(春夏)。
植物の葉を加工して作られたラフィアや、miumiuやJIL SANDERがバッグのハンドルに取り入れたバンブー(竹)といった素材からも目が離せません。
春夏らしい軽さと、洋服にはない質感が新しさをかなえる素材はアクセサリーでもポイントに。
フラワーモチーフのシェルパーツとバンブーの組み合わせは、大人の甘さを含んだデザインでデイリーにも活躍します。
ドライフラワーを使用したピアスは素材の楽しさをそのままに、シルバーに染められることでエレガントさ漂う特別なアクセサリーへ。
ホワイトやパステルカラーとの相性も抜群です。
2020年春夏ファッションは3つのカラーとアクセサリー使いが鍵
2020年SS(春夏)のアクセサリーは、「ツヤ感」と「ナチュラル感」といった素材に注目してきました。
バンブーやドライフラワーなどのほっこりしがちな素材も、2020年からはデザイン選択の幅が広がっていきそうで、今から楽しみですね。
トレンドの素材を抑えたなら、つぎはカラー。
ファッションではホワイト系、パステルカラーがトレンドカラーと述べましたが、アクセサリーではどうなのでしょう?
ここでは注目したい3つのトレンドカラーと、アクセサリーでの取り入れ方をご紹介します。
メローイエロー
2020年春夏のコレクションで数々のブランドが取り入れた、メローイエロー。
フレッシュさと温かみを感じる明るいイエローは、ワントーンで取り入れるのがトレンド。
普段のコーデに取り入れるなら、ボトムスやシューズはモノトーンで引き締めて。
ピアスやブレスレットをメローイエローで合わせてあげると、一気に旬顔に。
イエローのアクセサリーは少し難しいかも?と感じるならゴールドパールはいかがでしょう。
パールのツヤ感が優しく肌に溶け込み、ゴールドの華やかさがアクセントとなります。
シャーベットカラー
春夏らしい柔らかくライトな印象のパステルカラー。
2020年SS(春夏)はシャーベットのような淡いトーンが注目されています。
ひとつのアイテムで取り入れるのではなく、全身をワントーンで揃えるのがトレンド。
淡いデニムと合わせやすいアイスブルーはチャレンジしやすいカラーです。
トレンドのシアー素材は、ロングシャツで大人っぽく。
ターコイズのシルバーリングでシャープさを加えてあげるとコーデが引き締まります。
FENDIやLouis Vuittonのコレクションでも取り入れられていたピンクもおすすめ。
腰回りをシェイプできるmameのトップスには、ツヤ感のあるシェルで柔らかな光を取り込んで。
ネオンカラー
夏に向けてはインパクトフルなネオンカラーもトレンド。
メローイエロー、シャーベットカラーと違い、ワンポイントで取り入れるのが鍵。
セットアップやホワイトのワントーンコーデに今らしさを与えてくれます。
レーストップスにシンプルなゴールドピアス。
エレガントで素敵な組み合わせですが、トレンド感をプラスするならネオンピンクのピアスを。
シーブルーカルセドニーやアパタイトといった、ネオンカラーの宝石にも注目。
サステナブル・ナチュラルなファッション志向を支える素材・カラー選びがポイントの2020年SS(春夏)のアクセサリートレンド。
サステナブルという言葉から、一見縁遠いように思えるジュエリー・アクセサリー。
しかし、回収した金属を使用したり、プラスチックを使用しない包装を行うなど、サステナブルな取り組みを行うブランドは確実に増えています。
そのブランドが環境にどういった向き合い方をしているのか、どのような姿勢でものづくりを行なっているのか。
貴金属や宝石を使用したジュエリーは長い付き合いになるからこそ、ブランドを選ぶ基準のひとつとしても良いかもしれませんね。
POINT
- 2020SSはアクセサリー選びも「エシカル&サステナブル」が影響
- 「新しいエレガント」の鍵は素材感と色使い
- 「メロウイエロー」「シャーベットカラー」はワントーン、「ネオンカラー」はポイントで
- サステナブルな取り組みを行うジュエリーブランドにも注目
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。