「名前は体を表す」という慣用句があるように、名前をつけるという行為はとても特別なもの。
だからこそしっかりと考えたい。素敵な意味を込めたいと思いますよね。
もし宝石がお好きなら、宝石にちなんだ名付けはいかがでしょうか。
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今回は名付けのヒントとして、“翡翠”“琥珀”など、代表的な「和の宝石」の漢字を宝石の特長や意味と一緒にご紹介します。
そのまま使える「和の宝石」の名前
サファイアやルビー、エメラルドというように、英名がよく知られている宝石ですが、宝石には和名があります。
その中でもそのまま名付けに使える「和の宝石」を4つご紹介。
翡翠(ひすい)
5月の誕生石「翡翠(ひすい)」。
英名は「ジェダイト(jadeite)」。
漢字の「翡」と「翠」は両方緑色を表す言葉。
もともと鳥の「翡翠(カワセミ)」を表す言葉であったものを、その羽根の青々とした美しさと似ていることから宝石の名前にもなったのだとか。
石言葉は「健康と繁栄」。
琥珀(こはく)
英名は「アンバー(amber)」。
漢字の「琥」は「虎の形を刻んだ玉で作った護符」を、「珀」は「黄白色の玉石」を表す言葉とされています。
針葉樹林の樹脂が化石化したこの宝石は、昆虫や苔、木の葉といったものを取り込んでいることも珍しくありません。
さまざまなものを取り込み美しい宝石となることからか、石言葉が「抱擁」とされています。
珊瑚(さんご)
3月の誕生石「珊瑚(さんご)」。
英名は「コーラル(coral)」。
ギリシャ神話にも登場する歴史のある宝石は、海から生まれた特別な宝石。
漢字の「珊」は、「海に棲む虫の骨格がたくさん集まってできた玉」で、「瑚」は先祖をまつる器である「祭器の名」を意味します。
基本的には単独で使用されることはなく、「珊瑚」というものを前提とした意味であるとされています。
「さんご」以外には「ここ」という読み方もできます。
石言葉は「幸福・長寿・知恵」。
瑠璃(るり)
12月の誕生石「瑠璃(るり)」。
英名は「ラピスラズリ(lapis lazuli)」。
漢字の「瑠」は「美しい青色の宝石」を、「璃」は「美しく光る玉」を表します。
宝飾品以外に、絵を描く際に用いられる顔料としても用いられるなど、アートな印象もある宝石。
石言葉は「成功の保証」。
宝石をイメージさせる漢字一文字
つぎに、宝石の和名から名前に使える一文字を抜き出してご紹介します。
紫(音読み:シ 訓読み:むらさき、ゆかり)
アメシスト:「紫水晶(むらさきすいしょう)」
2月の誕生石で、「紫」は春に咲き、白色の可愛い花をつける多年草として知られています。
藍(音読み:ラン 訓読み:あい)
アクアマリン:「藍玉(らんぎょく)」
3月の誕生石で、「藍」は秋に咲く赤い小花をつける一年草。
翠(音読み:スイ 訓読み:みどり)
エメラルド:「翠玉(すいぎょく)」
5月の誕生石で、「翠」は「翡翠(カワセミ)」の雌を意味します。ちなみに「翡」が雄を意味します。
紅(音読み:コウ・ク 訓読み:くれない)
ルビー:「紅玉(こうぎょく)」
7月の誕生石で、「紅」は特徴的に花びらを持ち、夏に咲くキク科の越年生植物「紅花」から。
菫(音読み:キン 訓読み:すみれ)
アイオライト:「菫青石(きんせいせき)」
「菫」は春に咲くスミレ科の多年草。
蛍(音読み:ケイ 訓読み:ほたる)
フローライト:「蛍石(ほたるいし)」
「蛍」は水辺に住む、夏の風物詩であるほたる科の甲虫。
POINT
- 名付けに使える4つの宝石の和名「翡翠」「琥珀」「珊瑚」「瑠璃」
- 宝石の和名から一文字抜き出すなら「紫」「藍」「翠」「紅」「菫」「蛍」
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。