「スキンジュエリー(Skin Jewelry)」。
「肌」と「ジュエリー」を組み合わせた造語で、比較的新しいジュエリーの定義です。
デザインのひとつとして認知されており、その人気も高いジュエリーですが、どのようなジュエリーを「スキンジュエリー」と呼ぶのでしょう。
今回は「スキンジュエリー(Skin Jewelry)」について。
ブランドやデザイナーにより違いがありますが、「スキンジュエリー」に外せない3つの要素と重ねづけのポイントをお届け。
「スキンジュエリー」はどんなジュエリー?
「肌に馴染むようなジュエリー」を意味する「スキンジュエリー」。
なんとなくイメージできても「金属が肌に溶け込む」を具体的に説明するとなれば難しいですよね。
「スキンジュエリー」の定義はおおまかにみっつ。
まずは「流行に左右されないシンプルデザイン」。
つぎに「長時間の着用が負担にならない」。
そして「取り外しの必要がない」ことです。
特に「外さなくていい」はいちばんのメリットとして挙げられます。
入浴時や就寝時など、通常ジュエリーの取り外しが推奨されるシーンにおいてもつけっぱなしにできるから「スキンジュエリー」を購入するという方も。
ただし、すべての「スキンジュエリー」が取り外し不要ではないため注意が必要です。
「スキンジュエリー」の3つの要素
そもそも「スキンジュエリー」に共通する要素とはいったい何でしょう。
パーソナルカラー診断で似合う色を知っていても予想外の色がしっくりくることもあるように、ジュエリーも身につけてはじめて「似合う」を実感することの多いアイテム。
「肌に馴染むようなジュエリー」といっても似合うには個人差があるため、ふわっとしたイメージではなく、選び方のヒントとして「造形」と「着用感」そして「素材」の3つの要素から「スキンジュエリー」の特徴を挙げます。
凹凸(おうとつ)の少ない造形
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シンプルなデザインは「スキンジュエリー」の欠かせない要素。
しかし、「シンプル」とはどの程度を指すのでしょうか。
「スキンジュエリー」においての「シンプル」は、「着用時に主張しない」を第一に考えること。
たとえば宝石が留められているジュエリーなら「石座(ベゼル)」の高さが重要。
横から見た時、石座がチェーンやリングのアームから飛び出し過ぎていないデザインなら引っかかりも少ないことに加え、正面から見た時も肌から浮かず馴染んで見えるのです。
軽い着け心地
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「スキンジュエリー」の肌馴染みの良さには「着用感」も大きく関係しています。
ボリュームがあるよりも華奢なデザインの方が、大きい石よりも小さい石の方が「着けている感」がありません。
ボリュームがあり大きな石が留められたジュエリーと、華奢で小さな石が留められたジュエリーとではどちらが軽いか明確ですよね。
ボリュームがあっても中が空洞など、見た目より軽いジュエリーもありますが、ひとつ目の要素で挙げた凹凸のない造形とあわせて考えると、ネックレスなら華奢なチェーンが「スキンジュエリー」とされます。
アレルギー反応の少ない素材
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最後に「素材」。
長時間着けていても負担にならないよう、金属アレルギーを引き起こしにくい「素材」を使用していることが挙げられます。
「スキンジュエリー」の素材として、ゴールド、プラチナやシルバーといった貴金属や、チタン、ステンレスの中でも金属アレルギーを引き起こしにくいサージカルステンレス製のものがあります。
ただし、上記で挙げたものを含め「一般的にアレルギーを引き起こしにくい金属」だからといって、アレルギー反応がないとは限りません。
体調によっても金属への反応が出る場合もあり、どんな金属にアレルギーがあるかを確認してから素材を選びましょう。
「スキンジュエリー」の重ねづけは「ボリューム」を意識
上記で述べてきた定義や要素を考慮すると、一般的に「スキンジュエリー」にカテゴライズされるのは以下のようなジュエリーです。
- 小さな一粒ダイヤのネックレス
- チェーンのみのブレスレット
- 金属部分に幅と厚みのない、メレダイヤモンドを留めたリング など
基本的には主張しない、控えめなデザイン。
そのため、「スキンジュエリー」単体だけでなく、重ねづけも楽しめるのです。
「スキンジュエリー」の重ねづけで意識することは「ボリューム(幅や長さ)」。
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たとえばネックレス。
長さを変えて、縦へのボリュームを意識した重ねづけはバランスよく見えます。
リングなら幅を変える、ブレスレットならチェーンの太さを変えるなど、同じスキンジュエリーでもボリュームに変化を加えてあげるとニュアンスのあるコーディネートが叶います。
スキンジュエリー以外と合わせるなら、デザインやカラーを合わせるなど、どこかに統一感を持たせるのがおすすめ。
POINT
- 「スキンジュエリー」の定義は「流行に左右されないシンプルデザイン」
- 「取り外しの必要がない」かどうかはブランドやデザインによって異なる
- スキンジュエリーの重ねづけは「ボリューム(幅や長さ)」を意識するとまとまる
次回は「スキンジュエリー」重ねづけの具体例をお届け!
アイテムごとに重ねづけコーデをご紹介します。
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。