8月に入っても連日の暑さですね!今年は残暑も厳しいとの予測です。
今回は、夏の暑さ対策ファッションとして「色」「素材」「シルエット」「小物」のヒントを一気にまとめてお届けします。聞いたことがある、という方も、改めて確認してみてくださいね!
「色」「素材」を選ぶ…意外な「あの色」もおすすめ!
夏におすすめのカラーとは?
夏の服の色選び。なんとなく「黒は日光を吸収、白っぽい服のほうが日光を反射する」という印象を持っている方は多いのでは。
実際に、夏の炎天下、服の色による表面温度の経時変化を比較する実験が行われています。
この実験で、表面温度が低いのは「白」、そして「黄色」。
白は、やっぱり!という感じですが、イエローも有効なんですね。昔懐かしい「ひまわり柄のワンピース」などは理にかなっているというわけ。
その次が「グレー」、そして「赤」。
寒色系の「青」「緑」が涼し気と思われがちなのですが、この実験では寒色系よりは「赤」のほうが表面温度が低いという結果!意外でした。
しかし寒色系の「涼しそうなイメージ」も心理作用としては大きい気がしますので、時と場合によって選んでみるのも一案。
そして暑さ対策なら白がおすすめなのですが、紫外線対策という意味では黒も有効。
また白の中でも、オフホワイトではなく蛍光剤の入っているホワイトなら黒と同等の紫外線予防効果があるそうです(グンゼ調べ。)
その日の行動パターンや対策したいこと、自分の気分に合わせて、暑さを乗り切る色選びをしてみてくださいね。
夏におすすめの素材とは?
夏の素材といえばコットンやリネン。特にリネンの風合いは大人世代の夏服にぜひ取り入れたいムード。
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でも、近年はポリエステルでもコットンライク/リネンライク素材、吸汗速乾、接触冷感といった多彩な高機能素材が開発されており、組成という視点ではどれもそれぞれの長所があります。
薄手の生地、シアー素材といったテキスタイルの特徴で選んだほうがいいかもしれません。
レースなど、涼しさを演出する「ほどよい透け感」をコーデにプラスすると、視覚的にも涼し気な印象に。
大人の肌見せ素材についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
「シルエット」を選ぶ…裾広がりのAラインで涼しく
大胆なキャミソールや短丈トップスなどはちょっと着にくい…という大人世代の方の夏服選び。
身体と服の間に間隔をつくる“裾広がり”のデザインなら、風通しがよく涼しさアップ!「Aの形」を意識してみて。
トップスもさりげない裾広がり系を。体型カバーにも役立ちます。ボトムイン/アウト/前だけインと着こなし方も幅広く、ノースリーブなのに二の腕をカバーしてくれるデザインも魅力ですね。
Aラインを楽しめるワンピース。先ほどのおすすめカラー「イエロー」ベースのストライプ柄は縦長効果もあり、切り替えデザインで生き生きとしたムードに。
袖も裾広がりのフレアスリーブを選んでみて。スリット入りでさらに涼しく。
「小物」を選ぶ…「日傘」効果から新素材「PCM素材」のネッククーラーまで
暑さ対策に活用したい「日傘」
夏の小物としてはまず帽子があげられますが、昔から愛される夏の小物で、改めておすすめしたいアイテムが日傘。
環境省の資料によると、気温30℃の場合、日傘を使うと汗の量は17%減るのだそうです(帽子のみとの比較)。
折りたたみの晴雨兼用日傘はデイリーに持ち歩きたい万能選手。
こちらの日傘はUV遮蔽率99%、遮光率99.99%、遮熱効果もある生地を使っています。
大人っぽく優しいトーンのバイカラーは、シンプルコーデのアクセントにも。
いっぽう、優雅で涼しい気分を重視して。老舗の近沢レース店の日傘は、いつか手に入れたい一品!
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昔からの暑さ対策小物といえば「扇子(せんす)」もおすすめ!コンパクトでポータブル、洋服姿にも意外と似合いますよ。
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新アイテム!ハンディファンやネッククーラーはファッションとしても発展中
逆に最近の注目!暑さ対策の新アイテムといえば、小さくて持ち歩ける扇風機・ハンディファンや首を冷やす機能を持つネッククーラー。
ネッククーラーは首掛け扇風機タイプなどさまざまな商品が登場しています。
熱が出たら「首・脇の下・足の付け根」をクーリングするといい、といった情報はご存じの方が多いのでは。3点クーリングというそうです。
首、特に頸動脈のあたりを冷やすのは熱中症のリスク対策に。
最近注目されているのはPCM素材のネッククーラー。
PCM素材とはPhase Change Material(相交換物質)の略で、NASAのために開発された新素材です。
冷蔵庫・冷凍庫で冷却後は10~30分は10℃程度のひんやり感が続き、その後液状化して24℃の冷却効果が3~5時間持続(設定温度24℃の商品の場合)。
繰り返し利用でき、お子様でも安心して使えます。
こういった商品、さらにファン付きウェア(いわゆる“空調服”)などは、職業現場のニーズや機能面から開発されてきたもの。それが年々カラーバリエーションなど進化中。
最近は首掛け扇風機をヘッドフォンアクセサリーのように使ったり、ハンディファンをデコレーションする方向にも発展しています。
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ハンディファンやネッククーラーなどは「ファッションのコーディネイトアイテム」としても、今後さらに進化していきそうですね。
そして、ジュエリー・アクセサリーで夏らしく!
シンプルコーデになりがちな猛暑の日こそ、ジュエリー・アクセサリーをアクセントに。
この時期は気軽につけられる夏らしいアクセサリーもおすすめ!ガラスなどの透明感を感じる素材、大胆なデザインを楽しめるのも夏ならでは。
汗が気になる季節、こちらのジュエリーお手入れ情報もチェックしてみてくださいね。
POINT
- 服の色によって表面温度が異なる!「白」や「イエロー」に注目
- シルエットは“裾広がり”のAラインを選んで風通し良く
- 日傘の効果を再認識!新アイテムのネッククーラーなどもファッションとして進化中
今回の「暑さ対策ファッション」もヒントにしながら、熱中症に気をつけて楽しい夏を過ごしていきましょう!
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。