9月も半ばにさしかかり、残暑の中にも日に日に秋の気配が漂ってきました。
少し肌寒い日には、本格的なコートではなく、軽くはおれるアウターが重宝しますよね。
2022-2023年の秋冬に注目のアウターの1つが「ポンチョ」です。
今回は、ポンチョの意味や形、40代・50代からの大人女性に今シーズンおすすめのアイテムや着こなしについて解説します。
ポンチョの意味や由来。ケープやマントとの違いは?
ポンチョは南米の高地で生まれた衣服
ポンチョ(poncho)の起源は、南米のアンデス山脈沿いに暮らす民族が身につけていた上着だと言われています。
もともとはリャマやアルパカなどの家畜の毛を使った織物をポンチョと呼んでいたのが、その中央に穴を開けて頭からすっぽりかぶれるようにした衣服をポンチョと呼ぶようになったそう。
標高の高い土地特有の寒暖差や強い日差しから身を守れるポンチョは、現在でも先住民やコーヒー農園での作業着として愛用されています。
その後、ウールやニットなどで作られたポンチョがファッションアイテムとして世界中に広まり、日本でも秋冬の手軽な羽織りものとしてたびたび流行しています。
また小さくたたんで持ち運びやすくサッと脱ぎ着できるため、スポーツ観戦やフェス・アウトドアでの雨具「レインポンチョ」としても重宝されています。
ケープ・マントとポンチョの違いは?
ポンチョとよく似たアイテムに「ケープ」や「マント」がありますが、ケープ(cape/英語)やマント(manteau/フランス語)は、王族や貴族・学者などが身につけていた礼装用の上着で、日常着として生まれたポンチョと比べると、ややフォーマルなデザインが多く見られます。
またケープやマントの多くは前開きになっていてボタンなどで留める作りになっています。
一方、ポンチョは広げると四角い1枚の布で、首を通す穴の開いた形が基本です。
とはいえ最近は両方がミックスされたデザインも多いため区別があいまいになっています。ショップや通販サイトではどちらの名前で探してもイメージに近いものが見つかるでしょう。
▼さまざまなコートの種類・形についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
40代・50代…大人女性におすすめのポンチョ
袖がなく、カジュアルな印象になりがちなポンチョですが、選び方によってはエレガントからナチュラルまで幅広いテイストに着こなすことができます。
初心者さんはシンプルデザインを
初めてチャレンジするなら、モノトーンや無地のシンプルなポンチョがおすすめ。コート感覚で気軽に取り入れられます。
ざっくりとした雰囲気を活かしたナチュラルな柄のポンチョも、ちょっとした外出に良いですね。
トラディショナルな素材のポンチョは通勤やオフィスにも
▼上質なウール素材のポンチョなら、スーツやオフィスカジュアルの上にも着られます。
▼トラッドなチェック柄のポンチョは、通勤はもちろん、オフィスでのひざかけ掛けにも使い回せますね。
旬のコーデが即完成!ポンチョ風アイテムもおすすめ
さらに、2022-2023年秋冬シーズンは、ポンチョ風のニットやブラウス、コートなどのアイテムも豊富。
いつものコーディネートから1つポンチョ風に入れ替えるだけで簡単にトレンドの着こなしが完成するので、ぜひ取り入れてみて下さい。
▼ブラウス型のポンチョは、秋はそのまま、冬はタートルニットと重ねても着こなしを楽しめます。
▼ポンチョと一体化したようなデザインのニットは、袖や裾に動きがあり、Aラインでスタイルアップもできそう。
▼カジュアルな印象のモッズコートも、袖をポンチョ型にアレンジすることでフェミニンな服装にも合うように。
POINT
- ポンチョは南米で愛用されてきた織物に首を通して着る衣服
- カジュアルな印象だけど、シンプルな色と上質な素材を選べば気軽にトライできる
- あっというまに旬の着こなしになる、ポンチョ風トップスやアウターもおすすめ
▼2022年から2023年秋冬、全体のトレンドはこちらの記事でも解説しています!
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!