もうすぐGW(ゴールデンウィーク)。とはいえ、旅行や帰省をする人だけでなく、家族が出勤だったり人混みが苦手だったりで「自宅でのんびり過ごす」という人も意外と多いのではないでしょうか。
暑くも寒くもなく快適なこの季節、テラスに椅子を出したり、ソファで好きなドリンクを用意して、のんびり読書はいかがですか?
もちろん小説もいいけど、普段はあらためて手に取ることの少ない「大人のお洒落」が学べる本もなかなか面白いもの。
憧れの年上女性のファッションにこれからのヒントをもらったり、月日が経っても変わらない着こなしのセオリーを身につけたり……今回はそんな本やムック7冊をご紹介します。
連休だから明日の朝の時間も気にしなくてOK。夜が更けるまで気ままに読書を楽しんじゃいましょう!
ずっと使える着こなしのヒントを知る
長く使えるお洒落のTips集
最新の流行を追う時間はないけど、自分にとってお気に入りの服や着心地のいい服を「なんとなくお洒落」に着こなすには、意外なコツが存在します。
たとえばこの本『BASIC 100 RULES 服好きならずっと覚えておきたい100のこと』では、「シャツ+パンツのワンツーコーデなど、ベーシックな着こなしがぼんやりして見える時は、時計やシューズなど革小物を1つプラスするだけで引き締まる」など。
明日からすぐ日常の着こなしに取り入れられる、プロのスタイリストのテクニックを集めたムック。春夏版と秋冬版があります。
【春夏版】
【秋冬版】
新しい服を買うとき迷わなくなるかも?
ファッションも多様化の時代。「そろそろ新しい服を買おう」とフラッと百貨店やファッションビルに立ち寄っても、テイストの方向性がいろいろありすぎて、何を基準に選べば良いのか分からず困ることはありませんか?
そんな時に参考になるのがこの本。
『おしゃれな大人が実は愛用している困った! ときのお出かけ服 250』
初めてのメンバーでの食事会、女友達と舞台観劇、子どもの学校の保護者会など、ちょっときれいめに装いたいけど、ガチガチのスーツやドレスはちょっと…という時に、ファッションデザイナーやスタイリストの人たちが実際に選んでいる洋服や小物が紹介されています。
「寒暖差や雨にも対応できて、それでいて何だかおしゃれ」というアイテムも参考になりそうです。
”素敵なあの人”のファッションの世界に触れる
40代・50代の女性にとっては、たとえば70代・80代になった自分の「おしゃれ」はちょっと想像がつかないかもしれません。
しかし世の中には、年齢を重ねてますます自分らしく美しくお洒落を楽しんでいる女性がたくさんいます。
写真を眺めるだけでもパリ旅行のような気分に
たとえば、「Junko Shimada」ブランドで知られる島田順子さん。81歳にして現役デザイナーとしてパリで活躍しています。
シリーズ4冊目となる『島田順子 おしゃれも生き方もチャーミングな秘密 Shimada Junko Style4』には、おしゃれのヒントだけでなく、暮らしや生き方そのものがチャーミングなのはなぜなのか、魅力あふれる写真とともに紹介されています。
共感が止まらない!楽しく読めるおしゃれ対談
ヒカリモノガタリ世代なら、かつて一度は少女漫画に夢中になったことがあるのではないでしょうか?
凜とした登場人物が印象的な漫画家の槇村さとるさんと、仲良しの人気スタイリスト地曳いく子さんが、対談形式で”還暦のおしゃれ”を語る『ババア最高! +60歳からのHAPPYおしゃれ』。
>家の中で赤いリップを塗って何が悪い! 派手色ネイル上等! 命短し着飾れBBA!
と紹介はなかなか過激ですが、身体の悩みや日々感じていることなど、共感できる内容ばかり。ブランドやアイテムも具体的に名前を出してくれているのでしっかり購入時の参考にもなります。
槇村さとるさんの漫画やイラストは時に美しさにうっとり、時にかわいく、心に沁みます。ソファでごろんと、ワインでも傾けつつ気楽に読むのにぴったりです。
圧倒的な美しさと実用的なおしゃれのヒント
女優の草笛光子さんは、あえて髪を染めない「グレイヘア」の代名詞にもなるほど、ヘアスタイルもファッションも「できるならあんな80代になりたい」という憧れの存在。
80代で出版して話題になった「草笛光子のクローゼット」の続編はなんと『草笛光子 90歳のクローゼット』で、ビタミンカラーや水玉などちょっとためらってしまいそうなアイテムも気負わず取り入れ、年齢を超えた圧倒的な着こなしを見せてくれます。大人女性だからこその、タンスに眠るスカーフやジュエリーを今のセンスで使いこなすテクニックも必見。
ご本人が自分のことを「スタイルが良いわけではない私だからこそ、着こなしのヒントになるかも」と書いているのには驚きですが、おしゃれは年齢や体型で決まるわけではないと実感できますね。
お洒落は洋服だけじゃない!ランジェリーやヘアケアが分かる本
20代の頃は素敵な洋服さえ身につければそれでOKだったけど、せっかく大人の余裕が身に付いた今だからこそ、見えない部分や髪のケアにも手をかけて、さらに魅力的におしゃれを楽しみたいですよね。
目からウロコ…ランジェリーの役割って?
年々肌が敏感になりがちな大人女性にとって、直接身につける下着(インナー)は何よりも快適であってほしいもの。
そう考えると、チクチクしそうなレースがついていたり、サポート機能もほとんどなさそうな、いわゆる「ランジェリー」は対象外、誰に見せるわけでもないし、やっぱりユニクロが一番…となってしまいますよね。
しかしこの本『人生を美しく生きる女は、服の下から美しい フランス女性に学ぶ大人のランジェリーのすべて』を読むと、ランジェリー(著者は”下着やインナーウェアとランジェリーは別物”としています)にはもっと大切で大きな役割があることに気付かされます。
詳しくは読んでみて目からウロコを落としていただきたいのですが、「誰かに見せるため」とか「特別な日」だけ美しいランジェリーを身につけるのって、毎日の自分の人生はどうでもいいってこと?と聞かれているようでハッとします。
おしゃれを格上げできるのは”髪”の力
「髪型が9割」とも言われるほど、人の見た目に大きな影響を与えるヘアスタイルですが、こと「お洒落」の話になるとなぜか洋服・靴・バッグなどに意識が集中してしまい、髪のことは語られなかったりします。
『50歳からの髪活 おしゃれが変わる大人のヘアスタイル』では、年齢とともに髪のボリューム・つや・コシが失われ、それが「好きな服なのになんだか似合わない」原因の1つであると説明。
ヘアスタイルの選び方はもちろん、ヘアケアのコツやお助けグッズ、脱・白髪染めのヘアカラー、美しい髪を作る食事まで、1冊読んでおけば大人女性の髪悩みを解決してくれそうなムックです。
POINT
- GWを自宅で過ごす人は読書でおしゃれの世界を楽しんでみては?
- 着こなしのヒントは意外なところに!プロの技を学ぼう
- お洒落な先輩のライフスタイルは見ているだけでも楽しい
- ランジェリーや髪のことも見直すチャンス
上記の本はすべて通販でも購入できますが、風が心地よいこの季節、散歩がてら本屋さんや図書館へ足を運んで探してみるのもいいですね。すてきなGWを過ごしましょう!
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!