衣替えの季節になると、悩ましいのがかさばるセーターなどニット類の保管方法です。
最近は共働きが増えた影響なのか、洗濯物をたたんでからしまうという動作を減らすために、ハンガー収納にしている人が増えています。
ですが、ニット類はハンガーに掛けると伸びたり形崩れしたりすることがあるため、たたんで収納している人も多いでしょう。
特にシーズンオフの間は収納ケースに保管しなければならないので、ニット類はできるだけコンパクトにたたんでまとめたいですよね。
そこで今回は、衣替えの前に知っておくと便利なセーターのたたみ方を2通り紹介します。
さらに、保管方法の注意点もまとめていますので、衣替えの参考にしてくださいね。
セーターのおすすめのたたみ方
冬物のニット類は厚手のものが多いので、何回も折り込むことはできません。
その一方で、薄手のセーターは折り込みすぎるとたたみジワがついてしまう恐れがあります。種類によってはハンガーに掛ける収納のほうが適している場合もあるので、吊るして保管するか、たたんで保管するかは素材や形状によって使い分けましょう。
ここでは、おすすめのたたみ方とたたむときのポイントを紹介します。
セーターのたたみ方2選
おすすめのセーターのたたみ方は2つあります。
<セーターのたたみ方 その1>
- セーターの前側を広げてシワを伸ばす
- 片方の袖を折ったら、元の方向に折り返す
- 折り返した袖を下に向けて折る
- もう片方の袖も同じようにたたむ
- 上下を三つ折りにする
3の袖を下に折った状態
このたたみ方は、こんまり流のたたみ方です。コンパクトになります。

自立しやすく崩れにくいので「立てる収納」にして保管したい人におすすめです。幅を狭くしたい場合は、②の過程で身頃も一緒に折ります。
<セーターのたたみ方 その2>
- セーターの背中側を広げてシワを伸ばす
- 両方の袖を縫い目に沿って折る
- わきを中心に合わせて折る
- 半分に折る
右側が2、左側が3の状態
このたたみ方は、収納ケースに「重ねて収納」する場合におすすめです。
オンシーズンのとき、引き出しや収納ケースに重ねて収納すると下のアイテムが見えなくなってしまうので、「重ねて収納」はおすすめしません。しかし、シーズンオフの保管中ならば「重ねて収納」してもOKです。
セーターをたたむときのポイント
セーターをたたむときは、収納する場所や収納ケースのサイズに注意してください。
どんなにキレイにコンパクトにたためても「あともう少しで2列に並べて収納できるのに…」となってしまったら、スペースがもったいないですよね。隙間に別のモノを収納してしまうと、オンシーズンになって取り出すときにどこに何が保管されていたのか分からなくなってしまいます。
そんな事態を防ぐためにも、たたむ前に収納ケースのサイズを確認しておきましょう。セーターの幅や高さが収納ケースにピッタリ収まるようにたたむとムダなスペースができません。ちょうどいいサイズ感でたたまれていれば、一緒にしまってあるセーターが簡単に崩れなくなるというメリットもあります。
たたんだセーターの保管方法と注意点
せっかく正しいたたみ方をしても、収納方法が間違っていると出し入れするときに崩れてきてしまいます。
立てる収納にして保管する場合、たたんだセーターは、折山を上に立てて並べていきましょう。「立てる収納」にして倒れて崩れるのが不安なら、100円ショップなどで簡単に購入できるブックエンドをセーターの間にところどころ入れて仕切りとして使ってみてください。
形崩れの原因になるので、ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎるのはやめましょう。
また、重ねて収納する場合は、重ねすぎに気をつけてください。重ねる場合は浅めの収納ケースを選び、重ねても2〜3枚までにします。
ニット類に湿気は大敵です。詰め込みすぎや重ねすぎに注意し、湿気を溜めないようにすることが大切です。
収納ケースには忘れずに防虫剤を入れ、虫食いを防ぎましょう。特にウールなどの天然素材のセーターは要注意です。
いくらかさばるからといって圧縮袋に入れてしまうと、セーターの弾力が失われやすくなってしまうので、圧縮袋の使用はできるだけ避けてください。
かさばるセーターは厳選する
セーターはかさばるため、かなりの収納スペースを必要とします。ですから、セーターをたくさん所有しているとあっという間にスペースがなくなってしまいます。
もしセーターが好きでたくさん持っていたいのであれば、そのぶんの収納スペースは必ず確保しましょう。無理やり詰め込むと、せっかくのお気に入りのセーターの劣化が早まってしまいます。
まずは自分にとってのセーターの適正な枚数とスペースの収納力を把握してください。そこに収納できる枚数でお気に入りのセーターだけを厳選する意識を持つことが大切です。
どんなにお気に入りでも、大量の毛玉がついていたり、毛糸がひきつれていたりした場合は処分を検討しましょう。お手入れしてキレイになるのであれば、使い続けても問題ありません。
正しいセーターのたたみ方を覚えれば衣替えがラク
年齢を重ねていくと、ヨレヨレで綻びのあるセーターを着ていると年齢以上に老けて見えてしまいます。いつまでも輝いて見せるためには、ファッションにきちんと感と清潔感を出すことも大切です。
ここで紹介したようなセーターのたたみ方を覚え、お気に入りのセーターが長持ちするように保管してくださいね。衣替えがラクになれば、それだけセーターを着る冬のおしゃれが待ち遠しくなるでしょう。
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整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロ。片付けコラムニストとして整理収納や時短家事の記事を多数執筆。「家事は素早くラクに」がモットー。インテリアや整理収納で暮らしを整え、人生を豊かにするヒントをお伝えできたらと思っています!