優雅で繊細。
伝統的な宝飾技術と、それを支えるクリエイティブなデザインが魅力的な「AbHerï(アベリ)」。
オリジナルのカラーゴールドやレーザーホールダイヤモンドを採用するなど、独自の表現方法を追求し続ける、モノづくりに対しての真摯な姿勢が根強い人気を誇るブランドです。
【日本のジュエリーブランド】を紹介するシリーズ、第八回目は「AbHerï(アベリ)」。
ブランドの歴史と、デザインの特徴をご紹介。
AbHerï(アベリ)とは。前身とブランドの変遷
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東京生まれのジュエリーブランド「AbHerï(アベリ)」。
ブランド名はラテン語の「ab(~から)」と「heri(昨日)」を組み合わせた造語。
「過去を継承し、新しい挑戦を経て、未来へ創造する」という意味が込められています。
運営会社は株式会社AbHeri。
創業は2020年で、事業内容はジュエリーの制作、販売と店舗の運営です。
ブランド「AbHerï(アベリ)」としての歴史は2012年から。
当時の運営会社は株式会社アルファ。
1986年に貴金属製品の製造及び卸業として創業し、その8年後の1994年にオリジナル商品の制作を開始しました。
そして2001年。
「AbHerï(アベリ)」の前身である「yoshinobu(ヨシノブ)」をスタート。
ブランドのシグネチャアイテムである「チェーンリング」はこの時に誕生しました。
いまでこそ目にする機会の多いチェーンリングですが、「指の節にサイズを合わせるとリングが回ってしまう」「プレゼントしたいけれど、サイズがわからない」といった、リングに特有のお悩みを解決したいという想いから「AbHerï(アベリ)」が生み出したデザインなのです。
洗練された機能性。チェーンリングの特徴とは
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「AbHerï(アベリ)」の最大の特徴は、なんといってもそのデザイン。
これぞ「ジュエリー」という佇まいのアンティークテイストと、それを表現する熟練した職人による高度な手仕事が光るジュエリーは、日本のブランドにはないユニークな存在感を放ちます。
ただし、デザインと同じくらい「造り」にもこだわりを持っています。
たとえば「チェーンリング」。
単にチェーンに石座をつけたというものではなく、これまでにさまざまな調整や改良が加えられています
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チェーンの繊細な表情を活かしたもの。
着けると一見チェーンリングには見えないもの。
美しさと機能性を備えた多彩なバリエーションを展開。
「サイズを調整したい」というリングの潜在的なお悩みはありましたが、形状的に解消できない問題として考えられていました。
それを今までになかった発想でリングの可能性を広げ、身につける人のジュエリーの選択肢も豊かにしたのです。
このように、「AbHerï(アベリ)」のジュエリーは今ある技術ベースの発想ではなく、ジュエリーひとつごとに込められた世界観やテーマを表現するために「どうすれば実現できるか」を考え、日々研鑽を積み生み出されているのです。
デザイナー兼職人が生み出す逸品
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「AbHerï(アベリ)」のデザイン以外のもうひとつの特徴は、すべてのデザイナーが職人を兼任しているということ。
通常、デザイナーと職人はそれぞれ異なる役割を持っており、別の人がそれぞれの職種に就いています。
「AbHerï(アベリ)」ではデザイナーとしての視点を持ちながら実際にそれを形にする職人が、いつ何時にも美しいジュエリーであるように、あらゆる角度からデザインを考えているのですね。
使用する素材にもこだわりがあります。
ダイヤモンドのカットは「VERY GOOD」以上、カラーは「Fカラー以上(無色)」。
GIA資格を所有する鑑定士が選びぬいたダイヤモンドを用い、数十年後に「アンティークジュエリー」と評価されるようなジュエリーを手がけています。
「AbHerï(アベリ)」と「KATAOKA(カタオカ)」
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ジュエリーブランド「KATAOKA(カタオカ)」。
最近では俳優のエマ・ストーンがブライダルリングとして選んだことで話題になりましたね。
ニューヨークにも店舗を構えるデザイナーズジュエリーブランドである「KATAOKA(カタオカ)」のデザイナーである片岡義順氏は、実は「yoshinobu(ヨシノブ)」のデザイナーとして活躍していました。
2011年の片岡義順氏の独立によって誕生したのが「AbHerï(アベリ)」。
繊細な感性と高いクラフツマンシップが、ふたつのブランドに共通していますね。
POINT
- 2012年に誕生した「AbHerï(アベリ)」
- 近年人気の「チェーンリング」の生みの親は「AbHerï(アベリ)」
- 「KATAOKA(カタオカ)」の片岡義順氏が独立前に「yoshinobu(ヨシノブ)」のデザイナーとして活躍
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。