皆さんは「地味なファッション」というと、どんなイメージが湧きますか?
黒や灰色の暗い色、装飾のないデザインなど、全体的に沈んだ感じが浮かぶのではないでしょうか。
でも毎日のコーデを決めるとき、気付くと手に取っているのはやっぱりそんな「地味」な服なのでは。
実はここ最近「明るいカラーも試してみたけどしっくり来なくて…やっぱり地味色の服が好き!」という女性たちに「地味色コーデ」の人気がじわじわ高まっているんです。
今回は、40代・50代以上の女性が、沈んだ印象にならず地味色をおしゃれに着こなすコツを紹介します。
地味色コーデとは?
一般的に「地味な色」といえば以下のようなカラーが当てはまります。
- 黒
- 白
- グレー
- ベージュ
- ブラウン
- カーキ
黒・白・グレーはいわゆるモノトーン(無彩色)ですね。
ベージュやブラウン・カーキは茶系のカラーで、モノトーンとあわせて「ベーシックカラー」ともいいます。
これらのいわゆる「地味色」だけ、あるいは地味色メインの組み合わせを「地味色コーデ」といい、2023年頃に雑誌『LEE』が提唱したのがきっかけといわれています。
「流行だからと派手色やパステルカラーの服を買ってみたものの、だんだん袖を通さなくなって…。やっぱり地味色が落ち着く!」という30代~40代の女性を中心に支持が広まりました。
単に地味色の服を合わせるだけではなく、おしゃれに見えることも地味色コーデのポイントです。
ちなみに、アラフォー・50代以上の女性はグレイヘアや白髪の方も増えてくるため、若い世代よりも派手色が上品に決まりやすいという利点がありますので、「元気な色が好き!」という方はどんどん着てほしいもの。
一方で、肌のハリなどはさすがに20代30代と同じとはいかないため、地味色を身につける時は、うっかりすると暗く沈んだ印象にもなりかねません。
そこで次に「地味色だけでも映えるコツ」を紹介します。ぜひ取り入れてみて下さいね。
地味色コーデのおしゃれポイント1:顔まわりに明るい色を
黒やグレーのトップスは、特に秋冬は面積も広いため、顔色が沈んで見える可能性もあります。
そんな時は、襟元に白・アイボリー・シルバーなどの明るいカラーを持ってくるのがおすすめ。いわゆる「レフ板効果」で、顔を明るく見せてくれます。
薄い生地の「シアーカットソー」や「シアーニット」でタートルネックのものを1枚持っておくと、クルーネックのニットやカーディガン・ジャケットなど色々なトップスのインナーに使えて便利です。
地味色コーデのおしゃれポイント2:異素材でメリハリ
地味色どうしを組み合わせると、1色のみ・あるいは同系色の濃淡の「ワントーンコーデ」になることもよくあります。
全身黒や黒×グレー、ブラウン×ベージュなどですが、この場合全体がのっぺりした印象になってしまうこともあります。
そんな時は、素材をチェンジしてみると同じ同系色でもメリハリが生まれます。
たとえば、近年暖かい冬が多いため、秋冬アウターの主役の1つに躍り出た「ジレ」。
パンツやスカートが一般的な布帛素材なら、ジレを「シャギー」や「モヘア」「ボア」などの素材にしてみると、一気に季節感やトレンド感が増します。
スカートもチュール素材にすれば軽さとニュアンスが出て、ロング丈でも重く単調な感じにならないのでおすすめ。
チュールスカートはトレンドの「バレエコア」でも紹介したこの秋冬のキーアイテム。地味色のカラーバリエーションも豊富で、他のトレンドアイテムとも好相性なのでぜひチェックしてみて下さいね。
地味色コーデのおしゃれポイント3:ひとクセ小物を効かせる
「洋服は派手な色は苦手だし、ベーシックなデザインが好きだけど、小物は少し冒険してみてもいいかな?」
と思う方もいるかと思います。
シルバーやゴールドなど光沢のあるバッグは取り入れやすくておすすめ。
黒・グレー・白などのモノトーン系の洋服にはシルバー、茶系にはゴールドがよく合います。
洋服でボアは着ぶくれして見えそう…と心配でも、バッグなら気兼ねなく取り入れられます。立体感があるバッグはスタイルアップにも一役買ってくれます。
POINT
- 「地味色コーデ」は、モノトーンやベーシックカラーでまとめた着こなしのこと
- 雑誌『LEE』が提唱し、30~40代女性から人気が広がった
- 40代50代以上の大人女性が取り入れるなら、一手間加えて沈まない工夫をすると〇
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!