誕生石に星座石、宝石は色々なものに関連づけられてきましたが、あまり知られていないのが「アニバーサリーストーン」。
おもに結婚の周年記念に贈られる宝石で、1周年から60周年、国によっては75周年まで定められています。
誕生石が国によって異なるように、この「アニバーサリーストーン」も国やジュエリーブランドによって異なりますが、今回は一例をご紹介します。
1〜20周年のアニバーサリーストーン
20周年までは1年ごとに「アニバーサリーストーン」が定められています。
ほとんどが誕生石として制定されているため今更説明は不要かもしれませんが、簡単に宝石の特徴を説明していきますね。
1周年:ゴールド(金)
ふたりの最初の記念日に贈られるのはゴールド。
シンプルな地金ジュエリーをギフトに選んで。
2周年:ガーネット(柘榴石)
赤以外にもカラーバリエーションが豊富なガーネット。
デマントイドにツァボライトなど、お気に入りを探してみてくださいね。
3周年:パール(真珠)
一粒ネックレスでもリングでも。
いまやユニセックスに身につけられる宝石なので、選択肢もきっと無限大。
4周年:ブルー・トパーズ(黄玉)
トパーズではなく、冴えたブルーのトパーズが制定。
シルバーやプラチナ、ホワイトゴールドに映える爽やかなブルー。
5周年:サファイア(青玉)
ルビー以外のコランダムを指すため、カラーバリエーションが豊富なサファイア。
ここでは取り上げていませんが、23周年の宝石にも制定されています。
6周年:アメシスト(紫水晶)
昔、6周年記念には鉄が贈られていました。
アメシストに微量の鉄イオンが発色要因。
7周年:オニキス(縞瑪瑙)
黒い宝石の中でも人気のオニキス。
古代インドやペルシャでもお守りとして人気がありました。
8周年:トルマリン(電気石)
すべての色が揃うといわれているトルマリン。
持っていない色の宝石を、と考える時には最良の宝石。
9周年:ラピスラズリ(瑠璃)
夜空の青に星のような金がちりばめられているラピスラズリ。
ゴールドとシルバー、どちらにも映える深い青に惹かれます。
10周年:ダイヤモンド(金剛石)
ひとつの節目となる10周年には宝石の王様ダイヤモンドを。
地球でもっとも硬い宝石に、これからの誓いを固く秘めて。
11周年:ターコイズ(トルコ石)
宝石としての歴史が深いターコイズ。
古代遺跡で発見される装身具の多くにはターコイズが用いられています。
12周年:ジェード(翡翠)
日本では勾玉に加工されているイメージの強いジェード。
その丈夫さから、彫刻の素材としても人気です。
13周年:シトリン(黄水晶)
実は「天然」が珍しいシトリン。
多くはその鮮やかなオレンジを引き出すために、加熱加工がされています。
14周年:オパール(蛋白石)
石の中に虹色の輝きが揺れるオパール。
低温で長い時間をかけて生成されるため、貝類の化石や木がオパールとなることも。
15周年:ルビー(紅玉)
赤い宝石といえば、右に出る宝石はいないルビー。
はじめて人工宝石の生成に成功したのもルビーです。
16周年:ペリドット(橄欖石)
古代エジプト時代には「太陽の石」として重宝されていたペリドット。
よくある宝石と思われがちですが、ペリドットの「緑」は他にはありません。
17周年:クオーツ(水晶)
宝石以外にも多様な用途で用いられているクオーツ。
かつては腕時計を贈っていたため、時計の文字盤に水晶が用いられることに関係しているのかもしれませんね。
18周年:クリソベリル(金緑石)
2021年に新しく誕生石の仲間入りをしたクリソベリル。
スター効果を持つものは「キャッツアイ」と呼ばれます。
19周年:アクアマリン(藍玉)
海の水のような、透き通った色のアクアマリン。
「幸せな結婚や恋愛をもたらす」として信じられています。
20周年:エメラルド(翠玉)
大きな節目にふさわしい、四大宝石のひとつエメラルド。
「宝石の女王」であるエメラルドは、深く美しい色味を選んでください。
25〜60周年のアニバーサリーストーン
ここからは25周年から60周年の「アニバーサリーストーン」をご紹介。
30周年から60周年までは10年ごとに制定されています。
25周年:シルバー(銀)
貴金属の中でもっとも白く輝くシルバー。
中世ドイツでは、25周年記念にはシルバーの冠を贈るのが一般的だったとか。
30周年:パール(真珠)
3周年記念日にも贈られているパール。
バロックや黒蝶真珠など、2度目のパールはユニークなデザインを。
40周年:ルビー(紅玉)
15周年にも贈られるルビー。
2度目のルビーは、シェイプやカットを変えてみて。
50周年:ゴールド(金)
はじめての記念日に贈られるゴールドを、半世紀の記念にもう一度。
スタンダードなイエローゴールド以外に、ホワイト、ピンクの選択肢があります。
60周年:ダイヤモンド(金剛石)
10周年から50年後に贈られるダイヤモンド。
ギリシャ語で「決して屈しない」「永遠」を意味する「アダマス」を語源に持つ宝石を、永遠の誓いにして。
POINT
- おもに結婚記念に贈られる「アニバーサリーストーン」
- 国によって異なるが、1〜20周年は1年ごと、30〜60周年は10年ごとで制定
- ゴールド、パール、ダイヤモンド、ルビーと2回制定されている宝石も
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。