ジュエリーオーダーのトラブルがSNSで話題になっていますね。
私だけのジュエリー!心ワクワクするジュエリーのオーダー、挑戦してみたいけれどトラブルになったらどうしよう?と心配な方に、トラブルにならないために意識したい5つのポイントをまとめてみました。
後半には、実際にジュエリーデザイナーが書いたジュエリーオーダーの具体的な流れ(過去記事)も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ジュエリーオーダー、トラブルにならないための5つのポイントとは?
o1. 信頼できるジュエリーブランドやショップを選ぶ
街角やSNSで見て、素敵!と思ったブランドやショップに自分のジュエリーをオーダーしてみたい…そのぴんと来た気持ちは大切。
いっぽう、実際にオーダーがうまくいくかどうかはまた別問題です。
そもそも、個人のオーダーを常時受け付けているのか?デザイナーの過去の作品やプロジェクトを見て、総合的に自分の求めるテイストと合っているか?通常販売している価格帯はどのあたりか?など、ある程度情報を得ることが最初のステップ。
メールで問い合わてみるのもいいですし、可能であれば店舗に行って聞いたり、デザイナーが在席しているポップアップ期間に訪問してみたり…といったリアルな相談を行ってみましょう。
しっかりとコミュニケーションを取ることでお互いの信頼感が増します。
02. 自分の求めるジュエリーのイメージを掘り下げる
“自分へのご褒美””推し活”といった動機でジュエリーをオーダーする場合、いっぽうで具体的なイメージがあまりない…なんてことも。
ジュエリーは特別なアイテムですし高額なものですので、自分…オーダーする側が「どんなジュエリーが作りたいのか」という意見をしっかりと持つのも実は重要なポイント。
- リングなのかネックレスなのかといったアイテムの決定
- 「お守りのように毎日身に付けたい」といった目的・使用イメージ
- 「ルース(宝石)を持ち込みたい」「絶対に〇〇石/〇色をメインに」「予算の目安は〇〇円くらい」「ECで見た御社デザインのこの部分を応用してほしい」といった条件
など、自分なりの意見は掘り下げておきましょう。
03.デザイン・仕様をすり合わせて決めていく
実際に対面やメールで、オーダーの相談が始まっていきます。
ジュエリーのオーダーといっても、ブランドやショップによって内容・やり方はさまざま。
「既存の型をベースに、ルース(宝石)を別のものに変える」といった方法から「デザイン画を起こし、どんな作品にするか協議しながら決めていく」では、工程の手間も費用感も大きく変わってきますよね。
地金(シルバー/ゴールド/プラチナ)選びも、費用感やデザインの土台にもなっていきます。
依頼先が何を得意としているのかも理解しながら相談・協議していきましょう。
先ほど「自分の意見を掘り下げる」と書きましたが、いっぽうでジュエリーのプロへの相談の結果、技術的な問題や費用面での制約、当初の希望とはちょっと違うけれど最善な選択肢が提案されることもあります。
「限られた条件でより良いものを作りたい」という点は、きっとオーダーした側もされた側も同じはず。
よく説明も聞いて、柔軟性も忘れずに。一緒に作品を作り上げていく気持ちでのぞみましょう。
04. 価格と支払い条件を確認し、確実に対応する
オーダーのトラブルでも深刻になりがちな、費用・支払い問題。
ブランドやショップのルールに従い、基本的にはデザイン・仕様が決まってきた時点で「見積もり」を受け取り、追加費用が発生する可能性についても確認します。
支払い条件の確認も大切。支払い方法やタイミングについて明確にしましょう。
オーダージュエリーの場合、ゆっくり手間暇をかけて相談や変更をしている間に地金の相場が変わってしまうといったリスクもあります。時間で価値は変動するという意識も忘れずに。
もしも、お友達がデザイナーだったりなど依頼先が親しい関係だったとしても、金銭が絡む場合は双方ビジネスと心得て都度きちんと対応するのが大切ですね。
05. 納期と納品後の対応を確認する
待ち遠しい、ジュエリーが出来上がる期間。納期の確認も忘れずに。
納期が遅れる可能性がある場合も、そのリスクを事前に確認しておきましょう。特に何かイベントの日に身に付けたいといった具体的なスケジュールがある場合は情報共有を。
納品後に問題が発生した場合の対応についても確認し、保証内容や修理対応について明確にしておきます。
出来上がってから「仕上がりがイメージと違う」ことのないよう、準備段階にあたる01~03のプロセスにしっかり取り組むことが、結局いい結果につながります。
ジュエリーオーダーの流れとは?具体的な事例の記事はこちら!
実際のオーダーってどんな流れ?という方には、過去にジュエリーデザイナーが執筆したジュエリーオーダーの具体的な事例記事がおすすめ。とてもわかりやすいので、ぜひご一読を!
①オーダーからルース決めまで。配色バリエーションもいろいろです!
②実際にデザインが決まっていく工程。“一緒に作り上げる”楽しさにワクワク!
③鋳造、磨き、石留め…唯一無二のジュエリーが完成!
※オーダー価格帯は記事執筆当時のものです。
POINT
- ジュエリーオーダー挑戦!トラブルにならないよう意識しよう
- 自分の意見の掘り下げと、依頼先とのコミュニケーションで、一緒に作品を作り上げて
- 親しい関係だったとしても費用・支払関係はビジネス感覚で確実に対応しよう
ジュエリーのオーダーは注意深く進めることでトラブルを未然に防ぐことができます。
こういったトラブルのきっかけは「思っていたのと違った」つまり「お互い、またはどちらかの確認が甘かった」ことが多いもの。
親しい関係であっても、ふんわりとせずポイントは都度確認していきましょう。
特に現代は、チャットで文書添付などもできるため軽いやり取りになりがちですが、だからこそ金銭面のお話などは気を引き締めて。
筆者も数回経験していますが、オーダーして手に入れたジュエリーはやっぱり世界にひとつだけ、唯一無二の存在で格別に可愛いもの!デザイナーさんとのご縁も深まり、その後も楽しいジュエリーライフを送れますので、機会があればぜひチャレンジしてみてくださいね。
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。