お子様の成長と新たな門出を祝う卒業式。
40~50代の女性には、小中高生のお子様がこの春に卒業を迎える方も多くいらっしゃると思います。本当におめでとうございます!
ところで、セレモニースタイルは普段のファッションと比べて流行の移りかわりが少ないとはいえ、数年に1回しか袖を通さないということもあり、久しぶりにクローゼットから出してみると「これってまだ着られるの…!?」と心配になる方もいるのではないでしょうか。
またスーツの形や素材は問題なくても、自分自身が年を重ねて何だかしっくりこなくなったという方もいるかもしれません。
そこで今回は、2024年最新の卒業式向けスーツやアンサンブルの傾向・トレンドをご紹介するとともに、式典の服装についての時代の意識変化などもお伝えします。
子供の卒業式、母親の服装の基本は?
卒業式の保護者(母親)の服装について、まずは基本的な考え方を確かめておきましょう。
時代が移っても変わらないのは、「主役は子供」という点です。
大人たちはあくまでもそれを祝う側という認識で、一般的には黒・紺・グレーなど落ち着いたカラーで式典にふさわしいジャケットのスーツが基本となっています。
そしてお祝いの気持ちをあらわすため、アクセサリーやコサージュ・光沢のあるブラウスやスーツの素材などで華やかさを添えるのが理想的です。
和服については独自の文化があり、卒業式や入学式には準礼装にあたる色無地や、略礼装の訪問着がもっともよく選ばれます。色は洋装と違い、水色や藤色、若草色などの明るく淡い色合いが代表的です。
少しずつ時代も変化している
過去、卒業式では今よりフォーマルな服装の人が多く、黒か紺のジャケット+スカートのスーツか、ジャケット+ワンピースのアンサンブル、または着物のいずれかが占めていました。
しかし時代の流れとともに常識とされるラインも変化していきます。
卒業式の行われる3月はまだ足元の冷える時期でもあることから、パンツスーツで参加する方も増えました。ベージュやオフホワイト、ライトグレーなど明るい色のジャケットも珍しくなくなりました。
学校によっては、保護者の服装も「フォーマル」「カジュアル」といった傾向が多少あるため、在校生のお母さんなどに様子を教えてもらえると安心ですね。
ただ、近年は外で働く人が増え、いわゆるママ友付き合いもずいぶんと減った印象で「どんな服装をすれば浮かない?」と気にする人も以前と比べて少なくなったように感じます。
筆者も、上記の「主役は子供」さえ忘れなければ無理に周囲に合わせる必要はないという考えですが、気になる人は「カジュアル過ぎて浮くよりはフォーマル過ぎる方がマシ」という格言に従って、ややフォーマルな方を選ぶのがおすすめです。
2024年の卒入スーツ、40代50代向けトレンドは
2024年に人気の卒業・入学スーツ・セレモニーウェアをみると、以前よりもずいぶん身体にやさしいデザインが増えています。
たとえば同じジャケットでも、ストレッチ素材で動きやすく、家庭で洗濯もできるもの。
またスーツとしてだけでなく、単品使いでコーデのバリエーションが組め、着回しできるタイプも増加。
セレモニーだけでなく仕事やお出かけにも着られる、ほどよいきちんと感と着やすさを両立した新しいセレモニースタイルといえそうです。
ボトムスも、膝丈のタイトスカートやフレアスカートではなく、ふんわりしたボリュームスカートやワイドパンツなど、好みや体型に合わせて着こなしを楽しめるような幅広いデザインが目立ちます。
ジャケットなしのブラウスセットアップも、セレモニースタイルにふさわしい華やかなものが増えています。
40代や50代にとって、きゅうくつではなく自分らしさも楽しみながら着こなせるセレモニーウェアが増えてきたのはとても嬉しいことです。
服装が無事決まれば、ぜひ当日は安心して子供たちの晴れ姿に拍手を贈ってあげて下さいね。
POINT
- 卒業式の母親の服装は「主役は子供」を念頭に選ぼう
- とはいえ、無理に周囲に合わせなくてもよい時代
- 身体にもやさしい新しいセレモニースタイルで自分らしく
▼卒業式、コサージュとブローチの違いは?装いに必要なもの?という方はこちら。
▼卒業や入学のお祝いに添えたい、おしゃれな英文メッセージはこちら。
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!