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ファッションの甘口・辛口とは?旬の甘めアイテム、大人世代の着こなし術


ファッション誌などを見ていると、時々「甘めコーデで…」「辛口アイテムを…」のような解説を見かけることはありませんか?

ワインや料理ならともかく、ファッションの「甘口」「辛口」ってどんな服?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、いわゆる甘口アイテムと辛口アイテムの実例を写真もまじえて解説します。

最近では「死語」とも言われている?「甘辛ミックス」「甘辛コーデ」の意味や、今季のトレンドでもあるフリルやリボン、花柄といった甘口アイテムを大人女性が着こなすコツも紹介します。

ファッションの世界で「辛口」といえばどんな服?

「辛口」といわれる洋服には、次のような特徴があります。

  • シルエット…直線的でシャープ
  • 色…黒やモノトーン、ダークカラー
  • 柄…無地またはピンストライプなど直線的な柄
  • 素材…ハリがある布帛、ウール、レザーなど
  • デザイン…装飾が少ない、スタッズ、チェーンなど

「辛口」に分類される洋服や小物は全体的にクールでシャープな印象を与えるデザインです。

スーツや革靴といったビジネスウェアやミリタリーウェアなど、従来男性が多かったフィールドを連想させるディテール(細部のデザイン)も多く見られます。

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ブレザー・ジャケットなどはそのままビジネススーツ(背広)の形ですよね。

もはや定番ともいえるほど人気の「ジレ」も、ジャケットをアレンジした辛口なデザインをよく見かけます。

また革ジャンやスタッズ(鋲)のついたアイテムなど、ハードな印象のロックやパンクといった音楽シーンで使われるモチーフも「辛口」といえるでしょう。

人気拡大の「甘口」アイテムとはどんな服?

一方、ここのところ人気が拡大している「甘口」のアイテムにはこんな特徴が。

  • シルエット…曲線やふんわりとした柔らかさがある
  • 色…パステルカラーやピンク、オフホワイトなど
  • 柄…花柄やドットなど
  • 素材…ソフトで透明感のあるシフォン、レース、チュール、シルク、モヘア、ファーなど
  • デザイン…フリル、リボン、フレアなど

パステルカラーやドットなどは子供服にもよく見られるデザインであることからも分かるように、可愛らしさを強調するアイテム全般が「甘口」と呼ばれています。

下のような花柄×オーガンジーのスカートや、リボン・ギャザー・フリルを使ったブラウスなど、1つのアイテムの中に甘口ディテールが複数取り入れられていることもよくあります。

甘辛ミックス・甘辛コーデはもう古い?

「甘辛ミックスコーデ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

ファッション雑誌でも一時期は必ず押さえておくべきセオリーのようにこぞって提案していましたが、近年ますますファッションは多様化。

フリルのブラウスにジーンズを履いたり、フレアスカートにスニーカーを合わせたりする着こなしはもはや定番になり、あえて甘い・辛いを使い分ける時代ではなくなってきたように思います。


あえて甘いアイテム(ドットや花柄フレアのワンピース)または辛口アイテム(テーラードベストとストレートパンツなど)で統一するのも、今の気分の1つかもしれません。

たとえば下のように、たっぷりとギャザーの入ったふんわりブラウスとレースのフレアスカートの甘口×甘口コーデでも、色味を2~3色に抑えることで、かわいらしさが前面に出すぎず甘さを楽しむことができます。

ただ、やはりそれぞれのアイテムが相手に与える印象というのはありますので

「今日は気合いの入ったプレゼンがあるので辛口なパンツで」

「息子の彼女が初めて遊びに来るから甘口ふんわりニットで威圧感を与えないように(笑)」

など、目的によりあえて甘辛を使い分けるのも1つの方法。

いずれにしても、基本的には「甘口」「辛口」と意識しすぎず、楽しんで着こなして下さいね。

POINT

  • ファッションの「辛口」とは、シャープでシンプル、メンズライクなアイテムや着こなしを指す
  • ファッションの「甘口」とは、ソフトで柔らかく、かわいらしさのあるアイテムや着こなしを指す
  • 「甘辛ミックス」とあえて意識せずとも、自由にさまざまなテイストを合わせて楽しんでみて