知っているようで、あらためて聞かれると意外と分からない「スカート」の種類。今回は、長さ・シルエット・デザイン・素材などに分けて、スカートの種類と名前を紹介します。
お店で「どのような形のスカートをお探しですか?」と聞かれた時、思っている形を言葉で説明するのは難しくても、名前を知っているとスムーズですよね。
2023年に流行しているスカートの形の中から、なりたいイメージ別におすすめのアイテムも紹介しますので、この秋冬のスカート選びにもぜひ役立てて下さいね。
【長さ】で分かるスカートの名前と種類
スカートにはさまざまな分類のしかたがありますが、まずは長さ別の呼び方から。上から順に長くなっていきます。
マイクロミニスカート
もっとも短く、下着の見えないギリギリくらいのスカートです。日常ではあまり履く機会がないかもしれませんが、イベントのコスチュームなどで見かけます。
ミニスカート
膝丈スカート
ちょうど膝が半分隠れるくらいの長さのスカートです。
ミディスカート
ミディは「中間」を意味するフランス語のmidiから来ており、膝が完全に隠れるくらいの丈です。スーツや礼服などのスカートはミディ丈が多く見られます。
ミモレスカート
ふくらはぎが隠れるくらいの長さのスカートです。ミモレはフランス語でmi-mollet、そのまま「ふくらはぎのまん中」という意味だそう。
中途半端な丈で足が太く見えるのでは?と思うかもしれませんが、実はもっとも太い部分を隠してしまうため、細見え効果があるスカート丈だと言われています。
ロングスカート
ミモレ丈より長いスカート全般を「ロングスカート」と呼び、足首が見えるくらいから靴が隠れてしまうくらいまでの長さを指します。
マキシスカート
マキシ(maxi)はフランス語で「最大限の」という意味があり、足首が隠れるくらいの丈のスカートです。これよりも長く、床に触れるほどの「フロアレングススカート」もありますが、イブニングドレスやウエディングドレスなど室内用がメイン。日常的に着る中ではマキシスカートがもっとも長いタイプといって良いでしょう。
【シルエット】で分かるスカートの名前と種類
裾の広がり方など、シルエットによってもスカートを分類できます。
タイトスカート
ウエストからヒップにかけて広がりがなく、ボディラインにそったぴったりとしたスカートです。
以下のセミタイトやペンシル、ストレート、ナローなどもタイトスカートの一種です。
セミタイト(台形)スカート
ヒップまではぴったりしていますが、裾にかけてやや広がっている台形のシルエットのタイトスカートです。
ペンシルスカート
ヒップから裾にかけてすぼまって細くなっていくシルエットが、ペンシル=鉛筆に似ているため名付けられたタイトスカートです。
ストレートスカート
ヒップの幅と裾幅が同じでまっすぐなラインのタイトスカートです。
ナロースカート
ナロー(narrow)は英語で「細い、狭い」という意味で、細身のシルエットのスカートです。柔らかい素材でミディ~ロング丈が多く、タイトスカートの中ではフェミニンなイメージです。
マーメイドスカート
裾近くまではタイトスカートと同じで、裾だけがひらひらと広がっている様子がマーメイド(人魚)のようなスカートです。
コクーンスカート
コクーン(cocoon)は英語で「繭(まゆ)」を意味し、コクーンスカートは繭のような丸みのあるシルエットのスカートです。
バルーンスカート
バルーンは風船のこと。コクーンスカート同様、裾を絞ってふくらんだシルエットのスカートです。
フィッシュテール(ハイ&ロー)スカート
前後で長さに差があり、フィッシュ(魚)テール(尾)という名のとおり、後ろの方が長くなっているデザインのスカートです。
フレアスカート
フレア(flare)は「広がる」という意味で、ウエストの下から大きく広がるシルエットのスカートです。一般的なスカートのイメージの代表的な形といえます。
Aラインスカート
フレアスカートの中でも、アルファベットの「A」のようにウエストから直線的に広がり、比較的長め丈のものをいいます。
【デザイン】で分かるスカートの名前と種類
スカートは、仕立てるときの縫製の仕方や特有のデザインによっても分類されます。
ギャザースカート
ウエスト周り全体に絞り(ギャザー)の入ったボリュームのあるスカートです。
タックスカート
タックとは布をたたんだ加工のこと。ウエストのすぐ下にタックを入れることで、おなかまわりはすっきりとさせ、その下から広がるデザインのスカートです。
サーキュラースカート
サーキュラー(circular)とは英語で「丸い」という意味で、何枚かの布をはぎ合わせ、広げるとパラソルのような円形になるスカートです。
ティアードスカート
ティアード(tiered)は「重ねた」という意味をもち、何枚かのスカートを重ね合わせたようなデザインのスカートです。また二段・三段と布を切り替えたデザインもティアードスカートと呼ばれます。
プリーツスカート
布をたたんでひだを作ったスカートです。プリーツには一方向に向かって折った「アコーディオンプリーツ」と、四角い箱のような断面の「ボックスプリーツ」など、さまざまな種類があります。
アシンメトリースカート
アシンメトリー(asymmetry)は「左右対称でない」「不揃いの」といった意味。裾のラインやデザインが不揃いでドラマチックな印象のスカートです。ブランドによっては「アシメ」と略していることもあります。
ラップスカート
ラップ(wrap)は「巻く」という意味で、文字どおりウエストに巻き付けるようにして履くスカートです。日本語では「巻きスカート」とも。
ペプラムスカート
ペプラムとは、布を切り替えた位置から下がフレアになっているデザインのこと。トップスに多く見られますが、スカートではウエストにペプラムを重ねたり、裾を切り替えてペプラムをつけたデザインがあります。
トレンチスカート
トレンチコートのウエストから下をそのままスカートにしたようなトレンチスカートは、最近のトレンドです。
カーゴスカート
こちらもカーゴパンツをスカートにリメイクしたようなデザインで、普通のスカートのかわりに選ぶとスポーティなムードの着こなしを楽しめます。
そのほか、本来はパンツに分類されるアイテムですが、キュロットスカートやスカーチョなどパッと見るとスカートに見えるようなフレアパンツも、スカートの仲間として店頭に並ぶことがあります。
【素材】で分かるスカートの名前と種類
一般的な布帛のスカートのほかに、特徴のある素材で作られたスカートもあります。
レーススカート
夏のイメージがあるレース素材ですが、厚手のレースならニットなどと合わせて一年中楽しめます。
チュールスカート
チュールは細かい網目のような生地。チュールをたっぷり使ったロングスカートは、生地の重なりが生む繊細なニュアンスが魅力です。
シフォンスカート
風にふわふわと揺れる軽さが魅力のシフォンのスカート。シフォンは透け感のある薄手の柔らかい生地全般をいいます。
ニットスカート
ニット編みのスカートは、見た目も柔らかく、ストレスフリーな履き心地です。
デニムスカート
通常はパンツ(ジーンズ)に使われるデニムを使ったスカートは、ハリのある素材感でキリッとした表情に。
レザースカート
秋冬には特に魅力の増すレザー。近年ではエコレザー(フェイクレザー)も品質がとても良くなっています。
キルティングスカート
2枚の布の間に綿を挟んでステッチをかけたキルティング素材のスカートは、ハリのあるシルエットと、冬でも暖かいのが魅力です。
▼関連記事
2023-2024秋冬、大人女性におすすめのスカートは?
数多いスカートの種類の中でも、今シーズン(2023-2024年秋冬)に流行しているタイプの中から、大人女性におすすめのスカートを「なりたい印象」別に紹介します。
トレンドを取り入れつつ、きちんと見せたいなら「タックスカート」
この秋は、ロング丈のフレアスカートがとても豊富ですが、なかでもタックスカートは旬のデザイン。それでいてきちんと感もあるので、オフィスにもおすすめです。
気負わずリラックスしたお洒落感が欲しいなら「ナロースカート」
細身のシルエットでもどこか肩の力が抜けたリラックスしたお洒落が楽しめる、柔らかい素材のナロースカートは、カフェやランチなどちょっとしたお出かけにもぴったり。
体型をカバーしながら華やかさをプラスするなら「チュールスカート」
ロングのフレアスカートは身体のラインを拾わず安心な反面、のっぺり見えてしまったり、地味に感じられてしまうことも。
チュール生地を重ねたタイプなら、体型カバー効果はそのままに、華やかさをプラスできます。
POINT
- スカートの分類法は、長さ/シルエット/デザイン/素材などいろいろ
- 特徴と名前を覚えれば、ショップでの買い物がよりスムーズに
- 旬のデザインを取り入れてなりたいイメージを叶えよう
※本ページの画像には、アフィリエイトプログラムのプロモーションが含まれています。
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!