コラム

映画「プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)」衣装:アン・ハサウェイのコーデを2020年代に着るなら?

2006年公開の映画「プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)」。

公開から約20年経つ現在も続編を望む声が上がるほど、ファッション好きから支持され続けている本作品。

2023年6月にもふたたび注目を集める出来事が。
米Vogue編集長アシスタントの求人が掲載され、まさに「プラダを着た悪魔」の主人公アンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)のポストだ!と話題になりました。

今回取り上げる映画の衣装は「プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)」。
ファッションや働き方、2000年代から変化した部分を踏まえて、もしアンディが2023年にいたら?という妄想コーデもご紹介。

「プラダを着た悪魔」のあらすじ。00年代ファッションのキーワードとは?

映画「プラダを着た悪魔」

ジャーナリスト志望のアンディ(アン・ハサウェイ)が応募したのは一流ファッション誌「ランウェイ(RUNWAY)」のアシスタント・ポスト。

ファッションを愛するなら誰しもが志望するといわれているそのポストに、ファッション業界で恐れられるランウェイ誌の編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)から直々に採用されたアンディ。

「ここで1年働けばどこでも通用する」と信じ、アシスタント業務をこなしていくなかで様々な試練が訪れ…。

映画「プラダを着た悪魔」では、「流行」を生み出し育てていく、スピード感あるファッション業界の華やかさと裏側、そしてアンディの成長が描かれています。

「スキニー」が美しさの基準であった2000年代

 

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作品のどこをみるかは人によって異なりますが「プラダを着た悪魔」といえばやはり「ファッション」。

2023年トレンドの「Y2K(ワイツーケイ)」は2000年代ファッションを指しています。

「プラダを着た悪魔」の舞台も2000年代初頭のNYで、登場する数々のラグジュアリーブランドの衣装は物語を彩るに欠かせないアイテムとして活躍。

ミニスカートにミニバッグ、この時代を象徴するアイテムはハイブランドが発表し、ストリートまで流れ「トレンド」となりました。

そのトレンドを支えたキーワードが「スキニー」。

アンディがサイズ6と度々言及されていることからわかるように、体型がトレンドとして消費されていた時代

細いウエストを強調するウエストマークベルトに、しなやかな脚を強調するミニスカート。
肌の露出もすべて、「スキニー」であることを前提にデザインされていました。

職業モデルでもないのに「細くあること」がアシスタントの採用条件のひとつであったほど、「美しくなければ、細くなければならない」との価値観が根強かったのです。

00年代から20年代へ。ファッショントレンドの変遷


現代はというと「スキニー」一色から脱し、「ボディ・ポジティブ」の考え方がファッション業界にも浸透してきました。

スキニーでもプラスサイズでも良い。
体型をトレンドでなく、個人の多様性として捉える動きがあります。

また、コロナ禍を経てファッショントレンドにも変化が訪れました。

エレガントでウェアラブル、日常着を洗練されたムードで纏うのがトレンドに。

ジェンダーレスなど、多様さの幅が広がっていき、00年代と比較して「ラグジュアリーとはこうあるべき」といった固定概念がなくなっていっているように思えますね。

アンディが2023年にトリップしたら。妄想コーデ2選

アンディ(アン・ハサウェイ)のコーデを今着るならどんなアレンジを加えますか?

もちろんそのままでの参考になる着こなしばかりですが、ちょっと視点を変えて2023年のトレンドを考慮したアンディのコーデを一緒に考えてみませんか?

妄想コーデ1:2023年はモードなオフィスコーデに

イメージチェンジ後、アンディのはじめての出社スタイルはシャネルのブーツがポイントのコーデ。

ミニスカートとブレザーをボリュームあるネックレスで崩した、癖のあるプレッピースタイル。

 

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2023年のアンディなら、きっとトレンドのタイを上手に取り入れたスタイリングがはまるはず。

 

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ミニスカートを選ぶなら、ファッション初心者のアンディにやさしいセットアップを。
シックなブラウンチェックはアンディの雰囲気に合いますね。

 

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妄想コーデ2:ツイードはカラーでハッピームード

ツイードのキャスケット帽にシャネルのロングネックレス。

実は作中でアンディはシャネルの衣装を数多く着用しています。

 

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2023年、シャネルを着るならツイードセットアップを。

ただし、モノトーンでなくハッピーな気分になれるカラーを取り入れて。

 

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ミランダのモデルとなった米VOGUE誌の編集長アナ・ウィンターは、ファッションをより楽しむため「黒一色でまとめない」を長年に渡って啓蒙し続けています。

きっと2023年のミランダも、アンディのカラーツイードコーデを気にいることでしょう。

 

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POINT

  • 公開から約20年、クラシックなファッション映画として愛され続けている「プラダを着た悪魔」
  • 2023年6月米Vogue編集長アシスタントの求人が掲載され話題に
  • 成長物語としてはもちろん、2000年代のファッション業界の問題点も含めて顧みることのできる映画

「もし舞台が2023年だったら」との妄想コーデでしたが、パワハラ問題や性差別的な扱いなど、現代は2000年代に比べて価値観がアップデートされ、多くの職場で就業環境も変化しています。
ストーリー展開も少し変わっていたかも?

それを含めて、一度観たという方もぜひ見返してみて。
キャリア、人間関係、恋愛など、さまざまな視点からきっと新しい発見が得られるはず。

「プラダを着た悪魔」(Amazon Prime Video)

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