ジュエリー・アクセサリーのコーディネートを組む時、意識する地金(じがね)の色。
異なる貴金属を組み合わせるコーデは「地金ミックス」とも呼ばれ、ジュエリーの重ね付けをより華やかに、おしゃれにみせてくれます。
でも地金ミックスコーデに挑戦するとなると少し難しいような気も…。
今回はジュエリーの地金ミックスについて。
指輪の重ね付けのコツなど、地金ミックスコーデに役立つヒントをお届け。
地金ミックスとは。難しいと感じる2つのポイントとは?
そもそも「地金ミックス」とはどういう意味?
イエローゴールドの指輪ならネックレスもイエローゴールドといったように、「ジュエリー・アクセサリーは色を合わせる」ことで統一感が生まれます。
それとは相反したコーデ。
「地金ミックス」とは、異なる金種・カラーの地金を組み合わせて抜け感や華やかさをプラスするという、ジュエリー・アクセサリーのコーディネート方法のひとつです。
どちらのコーデも良さはありますが、より難しい「地金ミックス」。
なぜ難しい、やってみてもどうも決まらない…と感じてしまうのでしょうか。
決まらない理由 1.デザインに統一感がない
好きなジュエリー・アクセサリーを好きなスタイルで身につける。
個人的にはそれがいちばん大事だと考えますが、もし地金ミックスコーデがいまいち決まらないなら「デザイン」に注目してみましょう。
地金の色が同じでも、異なるテイストの重ね付けはしっくりこないことも。
それが「地金ミックス」となるとなおさらです。
まずは似たテイストで合わせてみて。
もしくはピアスとリングというように、身につける場所を離すのもおすすめ。
決まらない理由 2.素材感・仕上げがバラバラ
「地金ミックス」が難しいもうひとつの理由が素材感・仕上げ。
たとえば艶のある「鏡面仕上げ」と艶のない「マット仕上げ」とでは、組み合わせのバランスによっては難しいと感じることも。
もちろん取り入れ方によってはとてもおしゃれになりますが、上級者向け。
まずは素材感・仕上げが同じジュエリー・アクセサリーで地金ミックスを楽しんで。
指輪の地金ミックス。重ね付けの3つのコツ
難しいポイントを押さえたなら、いよいよ「地金ミックス」を実践!
今回はアイテムを絞って、チャレンジしやすい「指輪の地金ミックス」のコツを3つご紹介します。
「コンビリング」を基点にコーデを組む
「地金ミックス」を簡単に楽しむ方法のひとつが「コンビリング」を取り入れること。
カルティエの「トリニティ」やシャルロット・シェネなど、シルバー×ゴールドなどふたつ以上のカラーを用いたコンビジュエリーを一点投入してみましょう。
コンビリングのデザイン・質感・色を基点にできるので、重ね付けをする指輪も選びやすくなります。
また、同じ色味の指輪しか持っていないという場合にもコンビリングはおすすめ。
一本投入するだけでアクセントとなりますし、コンビリングに用いられている地金の色味をひとつ、手持ちのジュエリー・アクセサリーの色味と合わせるだけで良いので、気軽に取り入れられるのもメリットです。
エタニティリングなど“石の分量多め”の指輪を投入
つぎのコツは「エタニティリング」を取り入れること。
ダイヤモンドや色石のメレを留めたエタニティリングは、石が留められている分地金の量が少なくなるため、異なる地金の色でも馴染みます。
また、エタニティは地金メインのリングコーデには宝石の輝きを与えてくれるため、きっと重宝することでしょう。
コンビリングを取り入れるのはハードルが高いと感じたら、まずはエタニティリングで地金ミックスを楽しんでみて。
幅の異なる指輪を重ね付け
最後にご紹介するコツは「リング幅」。
指輪の「地金ミックス」は、異なる幅の重ね付けでリズム感を。
華奢な細めのリングを数本重ねて一本の幅広リングのように。
または、幅広リングに一本華奢な別色のリングを添えるように重ねるのもおすすめ。
平打ちのリングを一本だけより華やかさが増します。
「地金ミックス」には正解がありません。
似合うや好きが見つかれば、どのように身に纏うのもきっと正解なのです。
今回はジュエリー・アクセサリーの「地金ミックス」に関して身につけ方のコツをご紹介しましたが、あくまで参考のひとつとして。
たくさん試して、あなたに合う「地金ミックス」のバランスを見つけてくださいね。
POINT
- ジュエリー・アクセサリーの地金ミックス、まずはデザインと仕上げ・質感を合わせてみる
- 指輪の地金ミックスは「コンビリング」「エタニティリング」を一本投入するとチャレンジしやすい
- 「リングの幅」の異なる指輪を組み合わせるとリズム感が生まれる
【あわせて読みたい】リングのスタンダードな重ね付けもチェック!
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。