毎年、春になると心惹かれる「ピンク」ですが、2023年はどうやら本格的にトレンドカラーとなりそうです。
アメリカの印刷会社大手・PANTONE(パントーン)が毎年末に発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー(翌年のトレンドカラー)」でも、2023年の色として「ビバ・マゼンタ」というピンクがかったレッドが選ばれました。
筆者も、先日アメリカ在住の方のインスタライブを見ていたら「みんなピンクを着てる」「ちょっとくすんだ感じのサーモンピンクが人気」とのこと。
各ハイブランドも、春夏商品のラインナップにピンクを投入している印象です。
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このピンクの流行は、明るい世の中を待ち望む気持ちが世界的に色に表われているのかもしれません。
しかし、ひとことでピンクと言ってもさまざなな色のトーンがあり、名前も「○○ピンク」以外に「ローズ」「マゼンタ」などさまざま。
そこで今回は、洋服によく使われるピンクの色の種類を、濃さや色合いなどの特徴とともに紹介します。
▼2023年春のトレンドカラーや注目アイテムをまとめて読むにはこちら↓
「ピンク」とはどんな色?
「ピンク」は、絵の具でいうと「赤」と「白」を混ぜた色。
デザインの世界では、「ピンク」のカラーコードは16進数/#FC0FC0、RGB/252 15 192となっており、その周辺のコードもさまざまなトーンのピンクを表します。
自然界にも、桜やバラなどの花・果物の桃やプラム・鳥のフラミンゴなどピンクが数多く存在します。
洋服や小物・メイクでは永遠の人気カラーであるとともに、商品や広告のデザインにも「幸福感」「優しさ」「甘さ」「ロマンティック」などを連想させる目的でよく使われ、その色合いによって多彩なイメージが表現できます。
ちなみに、日本でピンクは幼い少女のようなかわいさを表す反面、「お色気」のイメージで使われることもありますが、英語のpinkにセクシーな意味はなく(その場合ブルーが使われます)、おもに「健康で体調がいい」「人生が順調」といった状態を表すことが多いです。
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ピンクの色の種類と特徴
続いて、洋服やバッグなどのアイテムによく使われる色を中心に、ピンクの名称や種類を解説します。
※カラー名は各メーカーで設定しており、スマホやパソコンで見える色と実際の色は違っていることも多いため、写真はあくまでも参考として見て下さいね。
濃いピンクの名称と特徴
濃いピンクには、次のような名称があります。
- ローズ
- マゼンタ
- ルビー
- ホットピンク
- ビビッドピンク など
「ローズ」や「ルビー」は、花や宝石の名前から色をイメージしやすいのでは。
下の写真は冒頭で「2023年の色」として紹介した「ビバ・マゼンタ」に近いカラー。バッグでトレンド感を取り入れてみても良いですね。
色が濃く印象が強いカラーは、スカートやパンツなどの顔から遠いアイテムを選ぶとより取り入れやすくなります。
淡いピンクの名称と特徴
淡いピンクには以下のような名称があります。
- ベビーピンク
- パステルピンク
- ペールピンク
- 桜色 など
いずれも赤ちゃんの頬のような色合いで、身につけるだけで心が和みそう。
クリアなピンクの特徴
赤と白を合わせたピンクに、他の色の要素が入るとさまざまなニュアンスが生まれますが、色を足さない透明感のあるピンクも魅力的。白いボトムと合わせるとより爽やかに決まります。
くすんだピンクの名称と特徴
くすんだような色合いのピンクは以下のように呼ばれます。
- ダスティピンク
- アッシュピンク
- オールドローズ
- ピンクベージュ など
「ふだん明るい色の服をあまり着ないから…」とピンクに気後れしてしまう人や、日頃のコーディネートで原色よりもニュアンスカラー、真っ白よりもオフホワイトやエクリュ(生成り)が好きな人は、くすみピンクをさりげなく取り入れてみては。
オレンジ寄りのピンクの名称と特徴
黄みのあるオレンジがかったピンクには次のようなカラーがあります。
- コーラルピンク
- サーモンピンク
- フラミンゴ
これらは肌なじみがよく、ベージュやブラウンの感覚で取り入れやすいピンクです。
青みのあるピンクの名称
最後に、青みがかったピンクには次のようなものがあります。
- フクシア
- フューシャ
- ラベンダー
「フクシア」(こちらも花の名前ですが、バラほど知られていません)やフューシャピンクは、やや紫がかった濃いピンクです。
ピンクと相性のいいカラーは、グレー・白・黒などのモノトーンがおすすめ。
青みのあるピンクや紫系のピンクにはクリアな白を、くすみ系のピンクにはナチュラルな生成りを合わせるとまとまりやすくなりますよ。
POINT
- 2023年は世界的に明るい色が流行のきざし。ピンク(マゼンタ)がトレンドカラーに
- ピンクにはさまざまな種類がある
- 濃い/薄い、クリア/くすみ、黄色み/青み など、ピンクにもさまざまな個性が。好みに合わせて取り入れて
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!