11月11日は、記念日の多い日。
「ポッキー&プリッツの日」「チンアナゴの日」など50件以上も記念日があるそうです。
1が並ぶので棒状のものの記念日になりやすい11月11日。
そして、11月11日は宝石の記念日、「ジュエリーデー」でもあります。
棒…とは関係がなさそうですが、なぜジュエリーデーは11月11日なのでしょうか?
今回はジュエリーデーの由来についてご紹介。なぜその日が重要なのか…カラットの語源や、ジュエリーを身に着けるきっかけのヒントもお届けします。
ジュエリーデーとは?ジュエリーデーの由来
ジュエリーデーとは?なぜ11月11日?
ジュエリーデーとは、日本ジュエリー協会が制定した記念日。宝飾産業の発展と消費者へのアピールを目的として制定されました。
“人生を彩るジュエリーを、もっとあなたの毎日に。”
ジュエリーを身に着けていただく習慣の浸透を図り、記念日にちなむキャンペーンなども実施しています。
なぜ11月11日になったのかというと、日本で正式に宝石の単位(カラット)を制定した日だったから。
1909年(明治42年)11月11日、農商務省令第54号で、宝石の重量の表示として0.2g(200㎎)を1カラットとする国際単位が正式に採用されたのです。
この歴史にちなみ、1986年(昭和61年)、日本ジュエリー協会が「宝石の日・ジュエリーデー」を制定、日本記念日協会に登録されました。
(11月11日は、ジュエリーへの関心が高まると言われる12月に向かう季節の、覚えやすい日付である点もよいですよね。)
日本ジュエリー協会とは
「ジュエリーデー」を定めた一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)とは、ジュエリー産業の健全な発展・振興を図るための業界団体。
ジュエリーの製造・輸入・販売業者や学校法人などがメンバーです。
国際宝飾展(IJT)などジュエリーフェアの共催といったさまざまな活動を行っており、ジュエリーコーディネーターの資格検定試験を実施しているのもJJAです。
宝石の単位「カラット」とは?2種類あるって本当?
カラットの意味・語源と、単位が決められた重要な理由
カラット(Carat/Ct)とは、ダイヤモンドなど宝石の重量の単位。
語源は、いなご豆の一種カラブ(キャロブ)から。
カラブは乾燥させると1粒ほぼ0.197gで、古代から宝石の取引の際に天秤の分銅に使われていました。
でも植物なので、どうしても個体差がありますよね…。
取引現場の混乱から、1907年に世界度量衡(どりょうこう)総会で前述の0.2g=1カラットが制定され、それが日本にも基準として導入されたというわけです。
今では当たり前ですが、20世紀に国際的なものづくりや商売が発展していく上で、「長さや重さの単位の統一」はとても大事なことだったのですね。
カラットは、ダイヤモンドの価値を決める4C(ヨンシー)のうちのひとつでもあります。
カラットには2種類ある?
ところで、ジュエリーに刻印されているK18などの「K」…これもカラット(Karat)の略。
こちらのカラットはゴールドの品位(金属の純度を数字で表したもの)を表す単位です。
ジュエリーを選ぶ時、この2種類のカラットが出てくることがあるので注意してくださいね。
ジュエリーデーをきっかけに、ジュエリーを身に着けてみよう
ジュエリーを身に着ける意味とは?
人間は古来からずっとジュエリーや装身具を身に着けてきました。
根源には「お守り(世界や自然への畏怖から、その一部を身に着ける)」や「アイデンティティー(自分らしさと、周囲に合わせたい願望の両方)」の理由があるとも言われています。
毎日の中でもジュエリーを思うさまざまな理由やきっかけがありますよね。
自分を輝かせるファッションとして。頑張っている自分へのご褒美に。人生の記念の節目に。愛情や絆を強めるものとして。ときめきやテンションをあげてくれるものとして。
ジュエリーデーをきっかけに、人生を彩るジュエリーを身に着けてみては?
日本ジュエリー協会のホームページでも、ジュエリーを身に着ける具体的なイメージがイラストで紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。
POINT
- ジュエリーデーが11月11日なのは、「日本で宝石の単位(カラット)を制定した日」だから
- 「カラット」は、宝石の重量の単位(Carat)と、金の品位を表す単位(Karat)の2種類がある
- 理由はさまざま。ジュエリーデーをきっかけに、ジュエリーを身に着けてみよう
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。