家にある“使っていないジュエリー”。
過去に購入したネックレス、受け継いだリング…デザインが好みではなくなったり、新型コロナウイルス禍でつける機会が減ってしまったような。
未使用のまま眠らせておくのはもったいないけれど、誰に聞けばいいのかわからないのが休眠ジュエリー問題。
他の人も同じ状況、同じ気持ち?
今回はコロナ禍の中のジュエリーに関する調査から、「休眠ジュエリー」の状況やジュエリーへの価値観などを探ります。
「休眠ジュエリー」とは?4人に1人以上が活用できていない問題
コロナ禍で増えた?「休眠ジュエリー」
「休眠ジュエリー」とは、家庭内で持っているけれど日常的に着用していない、使っていないジュエリーのこと。
特に2020年からの新型コロナウイルス禍で外出の機会が減り、休眠ジュエリーは増えているかも?
実際にみんながどんな状況なのか、大阪の老舗宝飾店「芝翫香(しかんこう)」が調査を実施しました。
- 調査内容:「ジュエリーに関する調査」
- 調査対象:コロナ禍前の1年間に、ジュエリー、アクセサリーを1万円以上購入していた16歳以上の女性
- 調査方法:インターネット定量調査
- 調査期間:2021年11月1日~11月8日
調査でわかった「ジュエリー購入意欲」と「休眠ジュエリー」問題
調査でわかったのは、まずコロナ禍の影響で人々のジュエリー購入意欲が20%減少したということ。
そして27.7%と全体の4人に1人以上が、「休眠ジュエリー」を持つ…つまりジュエリーを活用しきれていないことも今回の調査からわかりました。
- ジュエリー活用状況(n=1050)
- ジュエリーを活用しない理由(n=1050)※総回答数に対する割合
休眠ジュエリーが生まれる理由としては、まず「使う機会がない」が55%。
次いで「なんとなく使いづらい」31%、「デザインが好みでない、服に合わない」が27%、「サイズが合わない」が20%。
外出自粛などのコロナ禍での利用シーンの減少ももちろんあったわけですが、それだけではなくジュエリー購入当時とのギャップを抱えている人が多くいることが判明しました。
ジュエリー購入の理由とは?価値観についての調査
ジュエリーを買う動機・第1位は「自分へのご褒美」!
どんな時に人はジュエリーを購入するのでしょうか?
「どのような時に、どういった目的でジュエリーを購入、または買ってもらいますか(複数回答) 」 という質問に対しては、 「自分へのご褒美として」が80.5%と約5人中4人が回答し、圧倒的な1位に。
また、「冠婚葬祭に使用するため」が47%、「大切な人との記念日」と回答した人が約40%。
高価なジュエリーの購入には“特別な想い出”が詰まっていることも感じられます。
- ジュエリーを購入する際の理由(n=1050)※総回答数に対する割合
“長く使い続けたい”価値観が高まっている
また、物事に対する価値観や考えについて「モノはできるだけ長く使い続けたい」と考える人が83%で1位にランクイン。
次いで、「一度きりの人生を楽しみたい」が80%、「流行に左右されないデザインを楽しみたい」「家族との絆を大切にしたい」「代々継承するものを大切にしたい」なども上位の結果となりました。
流行に左右されず長く使うことができるもの、自分の人生を輝かせながら、できれば次世代にも継承できるものが、本質的に求められているようですね。
- ご自身の価値観に関して(n=1050)※総回答数に対する割合
ジュエリーを長く愛するために。ジュエリーリメイクへの期待
みんなが気になるジュエリーサービスは?
ジュエリーに関するサービスについては、「イヤリング/ピアス 片方リメイク」を魅力的と答えた方が全体で一番多い約28%、実際に利用してみたいと考える人も約19%。
たしかに片方だけなくしたイヤリング/ピアス、持っていますよね…。
また「ジュエリーのリノベーション」も注目されています。
「長く使用したい、次世代に継承したい」という想い、休眠ジュエリー問題で「サイズやデザインに懸念を抱えている」という点からも、ジュエリーを新たに生まれ変わらせる“リメイク”への期待が増加しているのではないでしょうか。
- 魅力的な/利用したいサービス
ジュエリー購入で重視される「品質」「ブランド」「アフターサービス」
そして現在のジュエリーに対する満足度と実際の充実度に関して調査をしたところ、「10万円以上の高級ジュエリー」のブランドや商品を選択するとき、約8割の方が「アフターケアサービスの充実度」を重視。
「品質」「ブランド」に加え「アフターケアサービス」の充実度もジュエリー購入においては重要な要素なんですね。
- ジュエリーへの満足度・重視度
ネット販売の拡大など、お買い物は楽に簡単に…という傾向があるいっぽうで、ジュエリーなど大切な価値あるものについては、長く愛用したい意向、リメイクやアフターサービスへの期待もあるのが今の時代だと言えそうです。多くの女性の共有する想いが数字でもわかる調査でした。
POINT
- 特にコロナ禍以降、4人に1人は「休眠ジュエリー」をかかえている
- できるだけ長く使いたいという価値観。ジュエリーリメイクへの期待も高まっている
- ジュエリー購入には「品質」「ブランド」に加え「アフターサービス」も重視される
今回の調査を実施・発表した芝翫香は、「ジュエリーにまつわる“あらゆるお困りごと”にお応えしたい。」という信念を200年以上の歴史で変わらずに持ち続けている老舗宝飾店。
“ジュエリーライフコンシェルジュ”によるセレクトやオーダーメイド、リメイクに対応していただけます。お気に入りのジュエリーを長く愛用していただきたいという想いから、自ブランドのジュエリーはもちろん、他ブランドのコンディショニングの対応も。
休眠ジュエリーやジュエリーリメイクで迷っている方は、このような宝飾店に一度相談してみるのも、解決のひとつのヒントかもしれませんね。
調査についての情報は芝翫香のプレスリリースへ。
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。