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【ジュエリーブランドの名品】Dior(ディオール)とジュエリー。デザイナーはフランス貴族?

1946年
フランスはパリ、アヴェニュー・モンテーニュ30番地。

高級ブランドが立ち並ぶこのストリートで、「ディオール」はメゾンの歴史をスタート。

レディ・ディオールなど、長い年月ブランドを象徴するアイテムもたくさん生み出してきました。

【ジュエリーブランドの名品】第十六回目は「Dior(ディオール)」。

クチュールメゾンとして名高いブランドの、ジュエリーに込められた想いを紐解きます。

新しい時代を生きたディオールの「ニュールック」とジュエリー

 

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1946年といえば、第二次世界大戦(1939~1945)の終戦から1年後。

長い期間節制を強いられ、まだその傷も癒えないまま人々は様々な形で希望を求めていました。

ファッションも例外ではありません。

そうした人々の要望に応えるかのように「ニュールック」を発表したフランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ディオール

メゾンのオープンから1年後の1947年のことでした。

ディオールの「ニュールック」とフランスのファッション

 

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フランス生まれのブランドといえば、1910年にメゾンをオープンした「シャネル」も忘れてはいけませんね。

女性を解放するファッションを打ち出し、時代まで変えてしまうほどの影響力を持つシャネル。

【ジュエリーブランドの名品】ココクラッシュ、カメリア、コメットを生み出したCHANEL(シャネル)

シャネルが取り組んだ「女性らしさからの解放」。
対して、ディオールが打ち出したのはシャネルの提案とは相反する「女性らしいエレガントさ」。

36年の時を、また戦争という凄惨な時代を経て、同じフランス生まれのメゾンは異なるアプローチを行ったのです。

戦時中は男性らしい印象のミリタリールックが流行していたことを考えると、ディオールの提案はその反動ともいえます。

ロングスカートにキュッと絞ったウエスト、曲線を描く肩のラインは布をたくさん使用。

見た目がエレガントなだけでなく、使用する布の量も通常の洋服よりも多いデザインでもありました。

平穏な時代だからこそ提案できるこのルックは「平和のシンボル」とも呼ばれたのです。

ディオールとジュエリー

 

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洋服やバッグ、シューズ。
コスメに香水など、今やディオールの手がけるアイテムは多彩。

ファッションを彩る洗練されたジュエリーもそのひとつ。
「ジュエリー部門」が誕生したのは1998年

 

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立ち上げたのはヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ

カステラーヌ家は10世紀から続くフランスの名門貴族。

貴族でありジュエリーデザイナーであったカステラーヌは、シャネルのランウェイを歩いたモデル経験もある多才な人物でした。

幼い頃からプレゼントのジュエリーをパーツごとに分解するなど、ジュエリーの美しさを追求することに余念がありませんでした。

コスチュームジュエリーとは異なる、「本物」のジュエリー。

本物だからこそ面白さのエッセンスが必要と語ったカステラーヌのマインドは、ディオールのジュエリー魅力の源です。

ディオールを代表する名品たち

ブランド誕生の土地である「30 モンテーニュ」。

現在もパリ本店として営業し、「30 モンテーニュ」を冠した様々なラインが展開。

メタルやレジン、CDのブランドロゴをあしらったジュエリーも展開されています。

キャッチーなのにエレガント。

ディオールのジュエリーは大胆なアプローチで着ける人の魅力を格段に引き出してくれるのです。

ここではそんなディオールを代表する3つのラインを紹介します。

ローズ デ ヴァン(ROSE DES VENTS)

 

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フランス語で「風の薔薇」を意味するローズ デ ヴァン

光り輝くスターは、クリスチャン・ディオールにとっても幸運のモチーフでした。

放射線状に広がる風配図(風向きや風速を表す図)とローズを組み合わせたディオールのシグネチャジュエリーです。

 

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スライス状の宝石が採用されたデザインはリバーシブルを楽しめるものも。

 

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コンパスローズの面と宝石がメインの面。

風や体の動きに合わせて揺れ反転するデザインは、表情豊かで見る人を飽きさせません。

ラ ローズ ディオール(LA ROSE DIOR)

 

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「ありがたいことに、この世界には花がある」

クリスチャン・ディオールが残したこの言葉には、花に囲まれて育った彼の幼少期の体験が息づいています。

ディオールのクチュールルックにも登場するローズをジュエリーにデザイン。

滑らかな曲線と強く光るダイヤモンドは、穏やかながらも女王たる佇まいの「ローズ」らしい品格を漂わせます。

ボワ ドゥ ローズ(BOIS DE ROSE)

 

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ローズの木からインスピレーションを得たボワ ドゥ ローズ

「薔薇の花には棘がある」という言葉をジュエリーに落とし込んだかのよう。

危うさや一筋縄ではいかない芯の強さを表現した、美しさと個性を放つコレクション。

カラー違いで重ねて華やかに。
ラローズディオールと重ねづけするのもおすすめです。

POINT

  • 第二次世界大戦直後、1946年にスタートしたディオール
  • 「ニュールック」でファッション界の「平和の象徴」と呼ばれた
  • ジュエリーラインの誕生は1998年、フランス貴族でジュエリーデザイナーのヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌが立ち上げた

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