2022年SS(春夏)のファッショントレンドはどうなる?
長引く新型コロナウイルス禍がもの作りにも大きく影響する2022年。
誰もが不安の中を進むような状況ですが、だからこそ「カラフル」などポジティブなファッションへの期待は高まっていきそう。
心躍るカラーを取り入れつつ、スタンダードなアイテムを見直して定番をアレンジする「スローファッション」の方向拡大?
レディスを中心に、2022年の傾向と2022春夏ファッショントレンドを探ります!
供給リスク、インフレ…2022年は激動の時代?
波乱が続きそうな2022年…。
2020年から続く新型コロナウイルス禍は、まだまだ波乱含みの状況です。テレワーク主体などライフスタイルが変化する方も増加中。
さらにもの作り関係者にとっては、コロナ禍の影響もあり「これまでのようにスムーズにものが作れない・手配できない!」というサプライチェーンの混乱、供給リスクが大きな課題になっています。
世界各国の対策・状況の違い、原材料価格の上昇、SDG’s対応問題など…要因が複合的なので、どのように打開していくのかなかなか難しい問題です。
そして世界的なインフレ傾向(モノの値段が上がり続ける傾向)!
まさに激動の時代。でも、先行き不透明だからこそ、ファッションで希望を感じたい!という機運もあるはずです。
2022年春夏のファッショントレンドは?
ポジティブな日々への希望が高まる2022年春夏シーズン。ファッショントレンドの気になるポイントを見ていきましょう。
カラーを活かす、カラーを楽しむ!強いカラーの復活
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生き生きとしたヘルシーな生活をより豊かにしてくれる、ポジティブなカラーのチカラ。
2022年は「ボールドカラー(大胆な色使い)」「カラーグラデーション」など、強くて鮮やかなカラー使いやカラフルコーデに注目!
もともと春は「きれい色」が人気ですが、2022年春夏はより強いカラー…ビタミンカラーやヴィヴィッドカラーと呼ばれるカラーが早くから投入されそう。
ポイントは「カラーを面で取り入れる」こと。
カラーアイテムを1点投入するだけで、ぐっとコーデが新鮮に!他をモノトーンでおさえるとカラーの魅力が際立ちます。
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最注目カラーはグリーン。オレンジやピンク、イエローなども。
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カラーはピンポイント投入の他にも、ワントーンコーデと言われる同系色のグラデーションや、ピンク×オレンジといった近いカラーのコーデ、オレンジ×インディゴブルーのようなインパクトある組合せにも注目!
バッグなどの小物にカラーアイテムを投入するのもおすすめです。
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デザインされた服を、大切に着る。スタンダードを楽しむ「スローファッション」の時代へ
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服作りの基本に立ち返り、スタンダードなアイテムを少し誇張したり、遊びのある表現に…という「定番プラスアルファ」デザイン性重視の流れに注目。
コート、ジャケット、シャツ、ブラウス、スカート…きちんとしたスタンダードアイテムを改めて見直し、今どきっぽく着る流れは拡大していきそう。
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この底流にあるのが、スローファッション志向。
スローファッション(slow fashion)とは、手間をかけて作られたものに愛着を持って丁寧に長く楽しむファッションのこと。ファストファッション(fast fashion)の逆、と言えますね。
2020年代のビッグテーマ「サステナブル」「サステナブルファッション」と共通するテーマですが、より広い意味合いで使われそうなキーワードです。
オーダーやカスタマイズ、古着やリメイクも取り入れたような、装いをじっくり楽しむ「愛着」傾向。ここ数年注目していますが、2022年は本格的にスローファッション志向が高まりそうです。
スタンダードを着崩す「プレッピー」テイスト
「定番を遊び心で」という方向から、トラッド(トラディショナル)風、プレッピー風のテイスト人気が拡大しそう。
1950年代、アメリカの大学生がしていたファッションをアイビールックと呼びますが、その大学進学を目指すプレパラトリースクールの学生ルックとして1980年代に流行したのがプレッピー。
今は上質なスタンダードアイテムをほどよく着崩す、といった広いイメージでも使われていますね。
すでに人気のロゴスウェットやチルデンベストなどの学生っぽいアイテムは2022春夏も活躍!
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ボクシーシルエットに注目。フォルムを意識して
スタンダードムードの再認識から、クラシカルなツイード、コーデの土台を支えるデニムなども人気になりそうな2022年春夏。
シルエット的には、よりかっちりした「ボクシーシルエット」(ボックス型のシルエット)へ。素材感もハリのある方向に。
紺ブレなどのボクシーなジャケットや、クロップト丈(ぱつんと切ったような長さ)のジャケットやトップス、セットアップに注目です。
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かっちりしたリズムを作る「直線」をプラスするボーダーTも定番人気。マリンテイストもトレンドに。
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上半身のボリュームが大きくなり、ビッグカラーやボリューム袖、フリルディテールなども増加。
より「フォルム」を意識したデザインも気になります。
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POINT
- 2022春夏は激動の時代?ファッションのもたらす希望に期待!
- 注目の「カラフル」パワー。強く鮮やかなカラーを取り入れてみよう
- 定番を楽しむ「スローファッション」志向が高まりそう
スカーフやパールを使ったコーデも増えていて、全体的に1980年代を思い起こさせるトレンド。
カラーを楽しみ、スタンダードをリフレッシュする気持ちで、2022年の春夏ファッションを自分らしく楽しんでみてくださいね。
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。