ティファニーというと、思い浮かべるのはティファニー・ブルーでしょうか。
それともまばゆく輝くイエロー・ダイヤモンドでしょうか。
人によって異なるたくさんの答えが引き出せるほど、ブランドのシグニチャが数多く挙げられるティファニー。
1837年から現在まで180年を超える歴史を築きながら、「新しさ」を世界に届け続けています。
【ジュエリーブランドの名品】第二回目は世界五大ジュエラーにも数えられる「TIFANNY(ティファニー)」から。
今回は「Elsa Peretti(エルサ・ペレッティ)」が生み出した名品たちをご紹介します。
TIFANNYとデザイナーたち
ティファニーは創業以来、数々の才能溢れるデザイナーたちとのパートナーシップを築いてきました。
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宝石の上に佇む小鳥がアイコニックなジュエリーや、時代の先を見据える目で素材とモチーフを美しいデザインに取り込んだ「Jean Schlumberger(ジャン・シュランバージェ)」。
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平面的なグラフィティからインスピレーションを受け立体物に落とし込んだり、宝石の持つ鮮やかな色彩をあしらったりと、自身の視点で美を生み出す「Paloma Picasso(パロマ・ピカソ)」。
「Elsa Peretti(エルサ・ペレッティ)」もそのひとりであり、彼女がティファニーと手を取ったのが1974年。
ブランド創業から140年が経とうとしていたこの時代、ペレッティが加わることによりティファニーはひとつの転期を迎えます。
TIFFANYとエルサ・ペレッティ
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オリジナルのジュエリーを手がける前はインテリアデザインを学び、ファッションモデルとしても活動していたペレッティ。
ティファニーのために生み出したジュエリーたちは、プリミティブな雰囲気を漂わせながらも優雅で伸びやか。
人の体に添うラインは、いつの時代にも寄り添ってくれる普遍的な美しさを備えています。
初のコレクションは発売当日に完売するなど、人々の心を早い段階で捉えていました。
ティファニーといえば自然界からインスピレーションを得た有機的なフォルムのジュエリーに惹きつけられるのですが、ペレッティの手がけるジュエリーはティファニーの魅力に「モダンさ」というスパイスを加えたのです。
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自然界からのコピーではなく、そこから少し手を加えて生まれるペレッティのジュエリーたちは大胆でありながらも繊細さも秘め、何十年経っても新しさを纏える唯一無二のアイテムへ。
シルバーの魅力を存分に引き出すデザインで、アクセサリーとしてではなく、シルバージュエリーというカテゴリーを確立したのもペレッティの功績のひとつといえるでしょう。
エルサ・ペレッティが生み出した名品たち
ビーン(Bean)にボトル(Bottle)、メッシュ(Mesh)など、ペレッティが生み出したデザインは数多くありますが、ここでは人々の心に残ったであろう3つのラインをご紹介します。
オープン ハート(Open Heart)
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ティファニーを代表するアイテムといえば、きっと誰もが思い浮かべるオープン ハート。
ペレッティが手がけた初期のデザインのひとつで、現代でも根強い人気を誇っています。
2016年TBS放送のドラマ「せいせいするほど、愛してる」で主演の武井咲さんが身につけていたことでも話題となりましたね。
ハートの可愛らしさを残しつつ、シンプルなフォルムへと磨き上げられた佇まいは、いくつになってもエレガントにまとえる特別さを持っています。
「愛することへの祝福」が込められたオープン ハート。
大切な人へはもちろん、愛する自分への祝福として身につけるのも素敵ではないでしょうか。
バイ ザ ヤード(By the yard)
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一粒ネックレスのペンダントが欲しい!となると必ず候補に上がるバイ ザ ヤード。
ベゼルセッティングのネックレスは、ダイヤモンドを日常使いで楽しんで欲しいといったペレッティの想いから生み出されたアイテムです。
現在ではダイヤモンドを複数あしらったデザインから、パールにサファイア、エメラルドまで宝石の種類も選べるように。
石の大きさと種類、金属との組み合わせでいく通りもの異なる表情を魅せてくれるのも、バイザヤードの魅力のひとつですね。
ネックレスのほか、ピアスとブレスレットも展開。
Bone Cuff(ボーン カフ)
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英語でボーンは骨、カフは袖口を表すボーン カフ。
幅広のバングルでも上品にまとまるのは人間工学に基づいたデザインが成せる技。
手首の先端の出っ張りの骨、尺骨(しゃっこつ)の先端のフォルムごとバングルのデザインにしている、彫刻的なデザインが最も現れているアイテムです。
サイズは幅によって異なり、スモール・ミディアム・ラージの3種類。
それに加えて右手用・左手用、宝石を留めたデザインが展開されています。
素材も豊富でシルバーからゴールド、コッパーまで選べます。
ボーン カフは見た時とはめている時の印象が異なるアイテムなので、購入の際には店頭で試着してみることをおすすめします。
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ゴールドやプラチナだけでなく、シルバーもジュエリーとして堪能できるティファニー。
何十年経っても色褪せないジュエリーは、まさに一生モノのジュエリーにぴったりですね。
POINT
- ダイヤモンドの日常使い提案、シルバーのラグジュアリー化など、ジュエリー業界に「新しさ」をもたらしたエルサ・ペレッティ
- 何十年経っても褪せないモダンなジュエリーを生み出してきた
- 現在展開されているペレッティのコレクションは、宝石や金属の種類を選べる豊かさも
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。