コラム

「輝く」の英語表記の種類と使い分け。「輝く宝石」「輝く女性」の表現は?

日本語の「輝く」は、宝石や星・太陽・水面などのモノだけではなく、「その話を聞いて彼女の目が輝いた」「今年もっとも輝いた女優のように人に対しても使います

では、英語では?

というと、やはり同じように、モノ・人ともに「輝く」という表現を使うんです。

ただ、使われる単語によって「輝く」の強さやニュアンスは異なります。

今回は、ヒカリモノガタリの2大主役である「宝石」そして「女性」に対して使われる「輝く」の英語表現を、例文をまじえて解説します。

「輝く」「光る」は英語でどう書く?

英語で「輝く」「光る」を表す動詞や形容詞はたくさんありますが、それぞれ光の種類や光り方が少しずつ違います。

使い分けのポイントは、「自ら発光する」「反射して光る」のどちらなのか…という点と、「安定して光り続ける」「一瞬だけピカッと光る」「チラチラと明滅する」など輝きの持続性の違いです。

以下に簡単にまとめてみましたので、参考にして下さいね。

  • shine(動詞)…もっとも一般的な「輝く」「光る」を表す単語。発光・反射のどちらにも使えます。
  • flash(動詞)…カメラのフラッシュに代表されるように、一瞬強く光るときに使います。
  • twinkle(動詞)…星のまたたきなど、キラキラと細かく明滅する光に使います。
  • sparkle(動詞)…水面のさざ波や宝石などが光を反射して輝くさまを表します。
  • glitter(動詞)…星空やスパンコールなどたくさんの小さい光が集まって反射し輝くさまを表します。
  • gleam(動詞)…夜道に家の灯りが1つ光っていたり、夜空に1番星を見つけたときなど、周囲が暗い場面で使います。
  • flicker(動詞)…切れかけの蛍光灯やネオンサインなど、はっきりチカチカと点いたり消えたりする光に使います。
  • glimmer(動詞)…ろうそくの光など、弱くゆらめく光に使います。
  • glisten(動詞)…水や油などで濡れて表面がつやつやと輝いているときに使います。
  • bright(形容詞)…一般的に「とても明るい」ようすを表します。(おもに子どもが)「賢い、聡明」という意味にも使います。
  • brilliant(形容詞)…まぶしいほどキラキラ明るいようすを表します。芸術品やアクセサリーなどの技巧がすぐれている時にも使います。

「宝石」によく使われる英単語と使い方

宝石が輝くようすを英語で表現する場合には、

  • shine
  • sparkle
  • glitter
  • brilliant

などが適しています。

例文としては、

The diamond on her ring sparkled in the light.

(彼女のダイヤの指輪が光の中でキラキラと輝いた)

They had many brilliant gem in grandfather’s generation.

(彼らは祖父の代にはたくさんの輝く宝石を所持していた)

などがあります。

ちなみに、”gem”や”jewel”は宝石そのものを表し、”jewelry”はネックレスや指輪などに加工された宝飾品をさします。

「輝く女性」は英語でどう表現する?

いきいきと活躍している人や、内面の充実度が表情や立ち居振る舞いに表れている人を見て、「あの人は輝いているね」と言うことがあります。

このときはおもに

  • shine

を使います。

She is shining out with her artistic talent.

(彼女はその芸術的才能でひときわ輝いている)

Magic that makes you shine.

(あなたを輝かせる魔法)

など。

人の瞳や髪などのパーツに対して英語で「輝く」と表現するときも同様に

  • shine

または

  • sparkle

が使えます。

When she heard the good news her eyes sparkled with excitement.

(良い知らせを聞いて、彼女の目は興奮で輝いた)

POINT

  • 英語の「輝く」は、光の種類や光り方で使い分けよう
  • 「宝石が輝く」は、shine/sparkle/glitter/brilliantなどが使える
  • 「人が輝く」は、shine/sparkleなどが適切

 

対象や状況に合った表現を覚えて、英語のメールやSNSを送るとき、英語で商品名やキャッチフレーズを考えるときなどの参考にして下さいね。