夏はサンダルとパンプスくらいしか選択肢がない足元も、秋から冬にかけてはぐっとバリエーションが増え、おしゃれが楽しくなる季節ですね。
2020年-2021年の秋冬、40代・アラフォーからの大人女性が新しい靴を手に入れるなら、どんな形や色・素材がおすすめなのか、シューズのトレンドと選び方を解説します。
2020-2021AWトレンド①「ローファー」はディテールにこだわって
「ローファー」は英語では”loafer”と書き、「怠け者」という意味があります。
もともとは英国で室内履きとして使っていたスリッポンタイプの革靴が、外で履くのにも便利だと大流行したのがはじまり。
従来のように靴紐を結ばなくても履けるため「怠け者」の愛称がついた…という説があります。
2020年秋冬は、このローファーがとても種類豊富です。
トレンドの洋服とも合わせやすいため、持っていない人はぜひ手に入れて。
今季のローファーは全体的に細身なシルエットで、学生用のようなカッチリとしたイメージとは一線を画しています。
そしてディテール(細部のデザイン)がとても凝っているのも今年の特徴なんです。
つま先が四角い「スクエアトゥ」。
上のローファーにもついている金具は「ビット」といい、馬の「くつわ」をモチーフにしたもの。
馬具メーカーであった「GUCCI」が考案したといわれます。
靴の左右をつなぐ金具としては、ほかに「バックル」もあります。
レザーに切り込みを入れた「タッセル」のついたデザインや、ステッチ、スタッズ(鋲)など、あらゆる装飾をローファーと掛け合わせたデザインがよりどりみどりで、選ぶのが楽しくなりそう。
カラーも豊富で、ベーシックな黒はもちろん、デニムなどカジュアルなスタイルに合わせればスニーカーより大人っぽく決まる白のほか、茶・ネイビー・ワインなど深みのあるカラーも例年以上に沢山揃います。
今季は、シフォンやプリーツなどフェミニンな柔らかいスカートが人気ですが、ヒールパンプスではフェミニンになりすぎるところを、ピリッとかっこよく引き締めてくれる役割が期待できますよ。
2020-2021AWトレンド②「フラットパンプス」はこう選ぶ
2020年、多くの人が、毎日のように服もヘアメイクもビシッと決めて出歩く生活はしばらくお休みとなりました。
ファッションも引き続き「がんばりすぎないお洒落」が世の中の気分ではないでしょうか?
その流れで、ハイヒールよりもいわゆる「ぺたんこ靴」のフラットパンプスが人気です。
「でも、わたしは小柄だからヒールで少しでもスタイル良くみせないと不安…」
「ぺたんこはラクだけど、カジュアルすぎて通勤には子供っぽい気が…」
と感じる人もいるかもしれませんが、そんなときは、先の細く尖ったフォルムの「ポインテッドトゥ」がおすすめ。
子どもっぽさを回避して、女性らしさや足長効果も期待できます。
2020-2021AWトレンド③「ロングブーツ」が復活の兆し
昨シーズンの2019年には、暖冬ということもあり、すっかり姿を見かけなかったロングブーツですが、今年は久しぶりに人気復活!
ショートブーツ~ミドルブーツもさまざまな素材やカラーが揃っています。
また今季はニーハイブーツも脚光を浴びてきました。
大人女性には、映画「プリティ・ウーマン」を思い出させるデザインですよね。
パリやミラノのファッショニスタ(お洒落さん)のあいだでは、ブーツにドット柄のストッキングを合わせるのが流行のようです。
足を出すのはちょっと抵抗が…という人も、今年の基本的なロングブーツの着こなしは、ロングスカートやワンピースの下に合わせるだけで大丈夫。暖かい上に、今年らしさを満喫できそうです。
人気の「白」を選べば、いっきに旬の雰囲気になるのでぜひトライしてみて。
海外のメゾン(有名ブランド)では、今季、こぞってプラットフォーム(厚底)のブーツをショーで着用しています。
ミドル丈ブーツなら、ちょっとゴツめのこんなデザインが今年風。娘さんがいる人は、親子で共有できそうですね。
POINT
- ローファーはスクエアトゥやビットなどディテールにこだわったものを
- フラットパンプスはポインテッドトゥがトレンド&足長効果あり
- ロングブーツ復活!ミドルブーツなら厚底ゴツめのデザインもおすすめ
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!