色とりどりの宝石のなかでも、いっそう目を引くのがネオンカラー。
テリや透明感、カットなど、宝石の美しさを構成する要素はさまざま。
なかでも「色」は宝石を語るうえでは欠かせませんよね。
ネオンブルーが美しいパライバ・トルマリンや、深みのあるブルーが美しいアウィン。
ほかにもネオングリーンのグランディディエライトやネオンピンクのスピネルもあります。
今回はネオンカラーの宝石について。
よく知られたものから、あまり取り上げられないものまで、17種類の宝石をご紹介します。
ネオンブルーの宝石
パライバ・トルマリン
代表的なネオンブルーの宝石といえばパライバ・トルマリン。
透明度が高く、発色が良いものが高品質。
カラットが小さく、インクルージョンがあっても美しいネオンブルーのものは高く評価されます。
アパタイト
骨や歯と同じ成分を持つアパタイト。
発色の美しいものはパライバ・トルマリンやエメラルドに似た色味を示します。
アウィン(アウイナイト)
ブルー以外にもピンク、イエロー、グリーンなど豊富なカラーバリエーションを持つアウィン。
深みのあるブルーでネオン感の強いものは希少です。
スイスブルー・トパーズ
ブルー・トパーズの中でも明るく華やかなスイスブルー・トパーズ。
スカイブルーよりも濃く、ロンドンブルーよりも明るい、華やかなブルーです。
シーブルー・カルセドニー
カルセドニーを着色し、鮮やかな色に仕立てたシーブルー・カルセドニー。
ハワイの海のような澄んだ色味は、無着色のカルセドニーとはまた違った魅力を感じます。
ネオングリーンの宝石
エメラルド
ネオングリーンの宝石といえばエメラルド。
ネオン感を楽しむなら、透明度が高く黒みがかっていないものを。
グランディディエライト
21世紀に入ってから宝石質の鉱物が発見されたグランディディエライト。
とても希少で、濃いネオン感を堪能できる宝石。
クリソプレーズ
アップルグリーンの色味がほかの宝石にはないクリソプレーズ。
カルセドニーの一種で、ニッケルが混入することで明るいグリーンを示します。
フォスフォフィライト
カラーレスからブルー、グリーンまでの色相を持つフォスフォフィライト。
ブルーグリーンのものは高く評価され、内側から発光するかのような繊細な色味が特徴的です。
Rob Lavinsky, iRocks.com – CC-BY-SA-3.0 / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)
ネオンピンク・レッドの宝石
パパラチア・サファイア
サファイアの中で唯一、固有の名前を持つパパラチア・サファイア。
蓮の花のようなピンクオレンジの色味はとても希少。
ルビー
宝石の女王とも称されるルビー。
黒みがかっていなく、明るい色味のものは内側から発光するかのような輝きを放ちます。
ピンク・スピネル
ホットピンクと称するにふさわしいピンク・スピネル。
ネオン感を楽しむなら、色が濃くテリが良いものがおすすめ。
ピンク・カルセドニー
シーブルー・カルセドニー同様、着色でネオンカラーとなるピンク・カルセドニー。
不透明なピンクは存在感があるため、装いのポイントに。
ネオンイエロー・オレンジの宝石
クリソベリル
アレキサンドライトやキャッツ・アイ効果で知られているクリソベリル。
透明で明るいイエローのものは、細やかなファセットカットで新たな一面をみせてくれます。
カナリー・トルマリン
宝石質の大きな原石がほとんど産出しないカナリー・トルマリン。
ビビットなイエローはほかの宝石にはない輝き。
スペサルティン・ガーネット
オレンジからレッドオレンジまでを示すスペサルティン・ガーネット。
1990年代に発見された鮮やかなオレンジのものは「マンダリン・ガーネット」と呼ばれます。
オパール
たくさんのネオンカラーをひとつの宝石で楽しめるオパール。
ビビットな遊色とホワイトやオレンジ、ブラックといった地色のコントラストが美しい宝石。
遊色のないファイア・オパールも、華やぐオレンジに惹きつけられますね。
天然でネオンカラーを示すものから、着色など人の手が加わってネオンカラーとなるものまで、たくさんの宝石があります。
それぞれ違った魅力があるので、お好みのネオンカラーの宝石を見つけてくださいね。
POINT
- パライバやアパタイト、アウイナイトがネオンブルーの代表的な宝石
- ネオンカラーの宝石は着色、染色されたものを楽しむのも◎
- ひとつでたくさんのネオンカラーを堪能するなら遊色効果のあるオパールを
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。