ストレスフリーなリラックスウェアが人気となっている2020年夏。
リラクシーで表情のある「カフタン」「カフタンドレス」「カフタンワンピ―ス」「カフタンブラウス」が気になります。
でも…そもそもカフタンって何のこと？
今回はカフタンの意味や2020年夏おすすめのカフタンをお届けします！
カフタンとは何？カフタンドレス、カフタンブラウスとは？
カフタンとは？ファッションとして流行したのはいつ？
カフタンは英語でcaftan (トルコ語でkaftan）。
カフタンとはトルコの民族衣装、足首丈でゆったりとした着心地の長衣のこと。
もともと気温が高く砂地が多い地域に適応した服なので、日射しを避けるため基本は長袖、両サイドにスリット入り、風通しがよくリラックスした雰囲気が特長。
本来はほぼ直線裁ちで前開き、またはプルオーバー（かぶり式）でVネックやスリットの入ったフロントネックが主流です。
現在も中東、中央アジアなどイスラム教文化圏で広く着られており、生地全体やネックラインにゴージャスな刺繍が入ったドレスなど素材やデザインもバリエーション豊富。
また服飾史の視点で見ると、ファッショントレンドとしてカフタンが流行したのは1960年代後半～1970年代。ヒッピーファッションの影響で人気となり、ロングドレスからルームウェアまで広く応用されるようになりました。
この投稿をInstagramで見る
1970年代のカフタン型紙のイラスト。
この投稿をInstagramで見る
近年、軽やかなリラックススタイルとしてまたカフタンのイメージが復活してきています。
カフタンドレス、カフタンワンピース
今の日本におけるカフタンは、カフタンのエッセンスを用いながらこなれたデザインになっています。
カフタンだけでも長衣の意味を持ちますが、着る人にわかりやすくするため、一般的なアイテム名をプラスして「カフタンドレス」「カフタンワンピース」と表記しているブランドも多いですね。
現代的なカフタンを紹介してみましょう。
ELENDEEKのカフタンワンピースはリズム感のあるストライプですっきりした縦線効果を。シャツワンピースの感覚で着られる、バランスのよい大人カジュアルな一品。
よりモード感あるデザインも。カフタン風のネックラインが効いているADOREのオックスデニムワンピース。幅広の袖口についたくるみボタンが個性的。
カフタンブラウス
本来はマキシ丈（足首までの長さ）やチュニック丈（腰~膝の長さ）が主流のカフタンですが、カフタンのイメージを持つブラウスも出ています。
TO BE CHICのカフタンブラウスは紐でギャザーを出すスプリットネック、袖口のシャーリングなどスモック風のシルエット。こういうブラウスは「ペザントブラウス」（ペザント=農民風）とも呼ばれます。
レースや刺繍、クラフトムードもカフタンの魅力
素材・デザイン・アイテム…解釈が広がっている現代のカフタン。
本来の持ち味であるエスニック（民族調）ムードを楽しみたいなら、レースや刺繍といった表情や手仕事感のあるカフタンを探してみましょう。
レース素材で軽やかなエレガンス
ジュエリーブランドから始まったMARIHAのドレス。
「草原の光のカフタン」と名付けられたカフタンはアイレットレースが愛らしい一品。ウエストがドローストリング仕様なのでメリハリを自由につけられます。
刺繍カフタンでシンプルコーデを新しく
味わいとバランス感覚のある刺繍入りカフタンは、特別な一点に。
胸元にほどこされた立体的な刺繍がシンプルコーデに花を添えます。組曲のカフタンブラウスはWeb限定商品。
全体に味のあるフラワー刺繍がちりばめられたnimoのリネン刺繍カフタン。
カフタンはゆったりとしたパンツと合わせるのが本来の着方。コーデを引き締めるスリット入りレギンスやワイドパンツとの組み合わせもおすすめです。
POINT
- カフタンとはトルコの民族衣装から来た、ゆったりとした長衣のこと
- 袖があるのが基本。現代はデザインバリエーションが豊富
- レースや刺繍など味わいや手仕事感を楽しめるのもカフタンの魅力
和の「キモノ」にも通じるところがあり、現代のリラックスムードにもマッチしたカフタン。最近はシンプルなウェアが中心という方も、味のあるカフタンをプラスしてみては？
【あわせて読みたい】「モノトーン」「ニュアンスカラー」「柄」…ワンピースの着こなしはこちら！
マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。
