さわやかな風の吹く春夏には、やはり明るい色の服を取り入れたくなりますよね。
中でも、2020年の春夏に注目されているのが、各ブランドやショップがこぞって取り上げている「シャーベットカラー」をはじめ、「ペールトーン(ペールカラー)」「アイシートーン(カラー)」などの名称で呼ばれるパステル系のカラーです。
「アラフォーなのにパステルカラー?!」と抵抗がある方も多いかと思いますが、上手に取り入れればトレンドも季節感も手に入るおすすめカラーでもあるんです。
今回はそんなパステルカラーについて、基本的な意味を解説。大人女性が取り入れるコツや、膨張して見えないコーディネートのヒントなどをお届けします。
「シャーベット・ペール・パステル」カラー&トーンはどんな色?
ピンクや水色、イエロー・グリーン・オレンジなど、明るく淡く柔らかい色合いを指す「パステルカラー」。
「パステル」はフランス語由来の画材で、クレヨンと似ていますがそれよりも油分が少なく透明感のある発色が特徴です。
英語で「淡い」という意味の「ペールトーン(カラー)」は、彩度(色彩の鮮やかさ)は低く、明度(明るさ)は高い色調をまとめたもの。
人の目で見たときは、パステルカラーのアイテムよりは、ペールトーンのアイテムの方が白っぽいイメージです。
「シャーベットカラー」「アイシーカラー」も、名前のとおり表面に霜がついた氷菓子を思わせるような淡い色合いをさします。
「ペール」は、英語では顔色が悪い(顔が青い)時にも使います。また「シャーベット」「アイシー」も、冷たいイメージ。
そこでこれらのカラーは、オレンジ・ピンクなどの暖色系をのぞいた水色やグリーン系の寒色系に限定することがあります。
対して、「パステルカラー」には暖色系・寒色系の区別はなく、彩度(鮮やかさ)も高めなのが特徴です。そのほか「マカロンカラー」という呼び名もあり、こちらはスイーツでおなじみのマカロンを思わせる、ややシックなパステル系の色が当てはまります。
いずれも、食べ物など身近なモノに例えて、色のイメージをしやすくするために名付けられたもの。
とはいえ、それぞれのカラーには厳密な区切りはなく、お店によっても呼び方はバラバラだったりします。
つまり、洋服やファッション小物を選ぶシーンでは、上記の色合いであればどの呼び方でも通用すると思って大丈夫でしょう。
大人女性がパステルカラー&ペールトーンを着るコツは
「でも、やっぱりパステル系はハードルが高くて…」と敬遠してしまうなら、少しくすんだ色合いの「ダスティパステル」を取り入れてみてはどうでしょうか。
明るいパステルカラーと比べて肌なじみがよく、大人女性にも服だけが浮いて見えないので安心して着られます。
足元もなじみのよさを重視して、ヌーディなベージュのパンプスやサンダルなどがおすすめ。
いきなり広い面積でパステルカラーの服を着る勇気がないなら、時計やバッグなど小物で取り入れてみるのもいいですね。
また、顔に近いトップスは着慣れたモノトーンなどのアイテムを選び、ボトムに明るい色を持ってくると、意外に気負わず着こなせます。
淡い色って太って見えそう…?!こうして解決
パステルカラーや白などの明るい色を着ると、太って見えるのでは…?というのも気になるところですね。
そんな時は、ペールトーンやパステルカラーの服の軽さを生かしつつ、引き締め効果のある黒系のロングカーディガンを羽織ることで、膨張して見えるのを防ぐことができます。
引き続き人気のロングカーディガンや、黒・ブラウン・紺など濃色系のロングワンピースの前を開け、羽織りものとして使うテクニックも。
また、メインのアイテム以外を黒で統一することで、よりすっきり見え効果が期待できますね。
POINT
- パステルカラー・ペールトーン・シャーベットトーンは明るく淡い色合いのこと
- 大人女性はくすみのある「ダスティパステル」や小物で取り入れるとハードルが下がる
- 黒や濃色の羽織りモノで膨張して見えるのをおさえよう
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!