冷え込みが厳しくなる冬、マフラーやストールなどの「巻き物」が頼りになるシーズンですね。
何気なく使っているけれど、「マフラー」と「ストール」はどう違うの?「ミラノ巻き」「ポット巻き」といった巻き方の種類も知りたいし、おしゃれコーデのポイントはある?
今回のテーマは冬コーデのスパイスとなるマフラー・ストール(レディス)。
マフラーとストールの違いや名称の意味、簡単な巻き方から応用まで代表的な巻き方の種類、おしゃれに見える3つのコツまでお届けします!
マフラーとストールの違いは?
マフラーとストールの違い
「スカーフの基本とアレンジ」という記事でもご紹介した中で、マフラーとストールの項をチェックしてみましょう。
- マフラー…防寒用の細長い巻き物。基本的に冬のアイテム。素材イメージはウールニット(毛糸)。
- ストール…本来は「肩掛け」。長さがあり素材はウール・綿・麻など多彩、オールシーズン対応。メンズの巻き物なども。
正確な線引きというよりは、素材感や着こなしの使い勝手で呼び分けていることが多い印象です。
防寒重視、幅30~50㎝の細長い「襟巻き」がマフラー。
少し薄手・大判でおしゃれ寄り、幅60~70㎝の「肩掛け」がストールといえそうですね。
語源を調べると、マフラー:mufflerは「包む、覆う」という意味のmuffleから。
ストール:stoleは古代ローマの女性の上衣「ストラ」や、カトリックの聖職者が首にかける帯「ストラ」から来たといわれています。
ちなみに英語では、日本でいうマフラーやストールも「スカーフ(scarf)」の範囲なんですよ。
ミラノ巻き?ポット巻き?マフラーやストールの巻き方
巻き方で印象が変わるマフラー・ストール。代表的な巻き方を見てみましょう。
シングル巻き
簡単でマフラーらしい「シングル巻き」。マフラーを首にかけ、長く垂らした端の方を片方の肩に巻くだけ。リブやケーブル編みのニットマフラーは懐かしく新鮮でコーデのインパクトに。
一周巻き
マフラー・ストールを首に一周巻いて両脇に垂らすのが一周巻き。
これもシンプルでよく見かける巻き方です。さまざまな巻き方の土台にもなります。
こちらは大人気、スコットランドの老舗Johnstons(ジョンストンズ)の大判カシミヤ混ストール。
フロントノット・ニューヨーク巻き
一周巻きをした両端を胸元で結ぶ方法も簡単でポピュラー。フロントノットと呼ばれています。
ボリューム感のあるビッグフリンジストール。「もふもふ」系も人気ですね。結び目を横にしたり(サイドノット)、背中側にしたり(バックノット)するアレンジも。
同様のステップで、長めのマフラー・ストールを使って結んだ端を正面に長く垂らすとニューヨーク巻きと呼ばれるスタイルに。
ワンループ
ワンループは縦に二つ折りにしたマフラー・ストールを首にかけ、折り山(ループ)に端を通す巻き方。垂れる部分が少なくコンパクト、メンズにも人気の巻き方です。
ミラノ巻き
胸元に立体感が出ることで人気の「ミラノ巻き」。「ピッティ巻き」とも。
応用編の代表的な巻き方で、毎年冬になると巻き方を再確認する方も!
一周巻きのあと、片方のマフラーを首の輪から少し出すように引き出して、その小さな輪にもう片方のマフラーの端を通します。
ポット巻き
一周巻きの胸元の輪のところを一回ひねって、左右の端を入れ込むポット巻き。
しっかりと結べ、胸元がとても暖かいのでVネックニットなどにもおすすめ。
アフガン風(ルーズボリューム)
大判ストールは、時には面積を大きく使ってみては。胸元に逆三角形ができるアフガン風の巻き方で、ストールの柄をコーデに活かしたスタイルを。
巻き方は動画で確認すると便利!
こちらは定番からアレンジまで、8タイプの巻き方を紹介した動画です。上記で紹介していないアスコット巻きも載っています。
肩掛け
大判のストールは「巻かない」という選択肢もありますね。本来の意味の「肩掛け」です。
片側を衿のように折り返したりして羽織り風に使えばシンプルなワントーンコーデも変身!
マフラー・ストール、おしゃれに見える3つのコツとは?
マフラー・ストールは、色合いや巻き方を少し意識すると素敵な冬コーデに!
簡単にできておしゃれに見える3つのコツをご紹介します。
1.カラーコーディネートを意識して
服よりも気軽に大胆な色や柄が楽しめるマフラー・ストール。暗い色が多くなりがちな冬コーデ、差し色として明るめのカラーを意識して。
また今年もチェック柄が人気ですが、チェックの中の1色と服の色を合わせると全体がまとまります。
リバーシブルのマフラーや複雑な柄のストールは、どの部分を見せるかによっても印象が変わるもの。見せたい色が使えるように、たたみ方・巻き方・ひねり方などを工夫してみて。
2.両端(耳)を見せない
マフラー・ストールの幅側の両端(生地なら耳にあたる部分)を見せないように巻くと、おしゃれ感がアップします。端を内側に折り込んでから二つ折りにして使ったり、大判のストールなら端を内側に折って蛇腹(じゃばら)に折りたたんでから巻いたりしてみてください。
3.ボリュームと角度をチェック
最近はボリュームをつけた巻き方が人気のマフラー・ストール。薄手のマフラーやストールも、寒いからとぎゅっと巻きすぎず、首回りを少したわませたりふくらみをつけて、適度なボリューム感や立体感を作ってみましょう。
また巻き方の項にもあるように、結び目を胸元にするだけでなくサイドにしたりバックに回したりしてみると新しい表情が生まれます。特にアシンメトリー(左右非対称)に巻くと大人っぽいコーデに。
結んだ端の角度をつけて斜めにしたり、フリンジを散らすように広げたりするのもいいですね。
マフラー・ストールの素材や長さによってボリュームの出かたは違うので、スタイル全体の中のボリューム感と角度、バランスを調整してみてくださいね。
POINT
- マフラーは防寒メインの襟巻 ストールはよりおしゃれな肩掛け
- 巻き方いろいろ。「ミラノ巻き」はマスターしたい
- カラーコーデ・両端の始末・ボリュームと角度、3つのコツでしゃれ見え冬コーデに!
コートやアウターを着るため印象が単調になりがちなこの季節も、マフラー・ストールをさまざまに使って冬コーデを楽しみましょう!
【あわせて読みたい】スカーフの巻き方もチェックしてみては?
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。