秋コーデ、肌寒くなる季節の変わり目に活躍するのが気軽な羽織りもの・「ライトアウター」。
この、最近よく聞くライトアウターとは何?具体的な服の種類はどれを指すの?という方もいらっしゃるのでは。
今回はライトアウターの意味や種類、トレンドアイテム「CPOジャケット」や人気の「マンパ(マウンテンパーカ)」「ボアブルゾン」の意味、大人コーデのヒントなど、秋に着やすいレディスのライトアウターファッションのポイントをお届けします!
そもそもライトアウターの意味は?
アウター、ライトアウターって何?
まず「アウター」とは英語でouterwear 、上衣・上着のことを指します。「一番外側に着る服」という位置づけですね。
アウターと言えばコートやジャケットのイメージ。 ファッション業界では重量や服のつくりで感じる重みから「重衣料」「軽衣料」といった分け方があり、アウター=重衣料とされてきました。
近年、季節の変わり目に羽織るようなアイテムについて、本格的なコートというほど重くないけれど、いちばん外側に着ることが多い服=「ライトアウター」という表現が出てきたようです。
四季のある日本ではもともと合いの季節、合い服(あいふく)・合着(あいぎ)という表現があり、これは夏物でも冬物でもない春~秋に着る服のこと。この「合い」の感覚をとらえたアイテムがライトアウターなのかもしれません。
「羽織りもの」ライトアウターの種類とは?
ライトアウターの種類って、具体的に何なのでしょう?
これは非常にふんわりしていて、ブランドによっても変わります。例としては以下のようなアイテム。
- オーバーシャツ~シャツジャケット
- 薄手素材のジャケット
- ジャンパーやブルゾン、ウインドブレーカー
- パーカ、マウンテンパーカ
- カーディガン、コーディガン、ニットコート
「季節の変わり目の羽織りもの」「薄手の素材、ニット・カットソーも含む」「あまり芯地や裏地を使わない軽い作り」「着やすさ重視」などの要素が含まれたアイテムはライトアウターの範囲に。
ライトアウターはもともとメンズの方がよく使っていた表現。本格的なテーラードジャケット・スーツ・コートではない、アウトドアやスポーツ、ユニフォーム系アイテム・そこから応用したデザインを指すケースが多そうです。
デニムジャケット(Gジャン)、レザー等のライダースジャケットを入れる場合もありますが、これらは単独で認知度が高いアイテム名なのでライトアウターとは別扱いのブランドもあり、さまざま。
またその年によってフォーカスされるアイテムが変わったりします。
最近の気象状況や冷暖房の普及、現代の服作り、ライフスタイルの変化…さまざまな要素を考えても、軽い作りで長いシーズン着られるライトアウターというカテゴリーは今後も発展しそう。まだまだ種類も変化していくかもしれません。
秋、注目のライトアウターは?
CPOジャケット
秋のライトアウターで人気となっているのが「CPOジャケット」などのシャツジャケットタイプ。
CPOとはChief Petty Officer(アメリカ海軍下士官)の略。第二次世界大戦中に艦上で着用された胸のフラップポケットが特長の厚手のシャツがCPOシャツ、CPOジャケットの原型です。
ミリタリーユニフォームからのインスピレーションで作られたシャツジャケットは、少しメンズライクな印象がポイント。本来はは無地ですがチェック柄で作られることも多いです。
レディス向けとしては、ソフトな素材を使いベルトでブラウジングできるタイプのCPOジャケット、シャツジャケットも注目されています。
ブラウジング(blousing)とは、上着の腰回りの上のところにゆったりとふくらみをもたせること。ウエストを絞る着方は大人世代にもおすすめのテクニックです。
マウンテンパーカ
「マンパ」と略されることもあるマウンテンパーカ。(「マウンパ」と略している記事も見ました…)
登山・アウトドア用に開発されたフード付きジャケットのことで、防風・防寒・防水などの機能性素材が使われます。また本来は明るいカラーが多いです(山やキャンプでは、目立つ色の服装が重要です)。
しかし近年、アウトドアウェアのタウンユースが広まったことから、よりシックなカラーやデザインのマウンテンパーカが増加しました。
「大人のおしゃれ着としてのマウンテンパーカ」の人気が定着し、丈感やシルエットもバラエティ豊富に。
マウンテンパーカは裾を絞ったりしてシルエットを変えられるのもコーデに便利。
フェミニンなワンピースやロングスカートと合わせて、レディライク×カジュアルな甘辛の異素材ミックスコーデにするのもいいですね。
着やすさで人気のライトアウター素材、「ボア」の意味とは?
ボアブルゾン
手頃な価格で温かみや表情のあるルックスが幅広い世代に人気のボアブルゾンやボアジャケット。
ボア(boa)とは、なんと元々は「蛇」のこと!体長4mほどの中南米の大蛇で、蛇を巻き付けたような細長い毛皮のストールをボアと呼んだことから、その後ずいぶん発展しました。
現代のボアは、主にモコモコ感が強い、毛足のあるパイル編地のことを指します。素材としてはポリエステルやアクリルが中心。
ブルゾン(blouson)はフランス語で裾を絞ったブラウスのこと、そこから広がって丈の短い上着を指すようになりました。
ちなみにジャンパーは和製英語で、これも丈の短い上着のこと。ブルゾンとジャンパーの違いは非常にあいまいですが、裾や袖口が絞られており、少しデザイン性があると「ブルゾン」と呼ばれることが多いですね。
モコモコが可愛いボアブルゾンはそれだけでボリュームがあるので、大人世代はインナー・ボトムのカラーを統一したりシンプル&シックに着こなすのがおすすめです。
ニットカーディガン/コーディガン/ニットコート
ニットのロングカーディガンは「コーディガン」「ニットコート」などさまざまな呼び方をされながら、楽な着心地やロング&リーンのシルエット向きで人気が継続しています。
お仕事用には、目の詰まったニットを選ぶとライトアウターとして活用しやすいです。(ネットだとなかなかわかりにくいですが、「ミラノリブ」「総針ニット」などと書かれているタイプ。)
ベルト付きなどデザインにアクセントのあるタイプにも注目したいですね。
ヘアリーニットは、ボアはボリューミイ&カジュアル過ぎて…という大人世代におすすめの、モコモコまで行かないふわふわ素材です。
POINT
- ライトアウターとは季節の変わり目に軽く羽織れる上着全般のこと
- 「羽織りもの」であれば幅広いアイテムが含まれる
- 「CPOジャケット」などシャツジャケットタイプに注目
素材感もデザインも、種類豊富なライトアウター。自分のライフスタイルに合った着こなしやすいライトアウター、探してみてくださいね。
【あわせて読みたい】ライトアウターは旅行コーデにも便利。こちらでもCPOジャケットをご紹介しています。
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。