最近「ワンピースのズボンタイプの名前」を探して当サイトに来られる方が増えています。
2019年秋トレンドとしても人気アイテムですが、オールインワン、コンビネゾン、ジャンプスーツ、サロペット…名称がいろいろ。「オールインワンとサロペットの違いは?」…迷ってしまいますよね。
今回は「上下ひと続きでボトムがパンツ(ズボン)タイプのアイテム」に注目して、それぞれの名前と使われ方の傾向をご紹介します!
「オールインワン」「コンビネゾン」「ジャンプスーツ」とは?
「ワンピースのズボンタイプ」の呼び方は、ざっくりしている
最初におさえておきたいのは、この「ワンピースのパンツ(ズボン)タイプ」には幅広いデザインバリエーションがある上、名前もメーカーやブランドによってさまざま、ということ。
総称として日本では「オールインワン」の使用が増えている印象です。
複数のものをまとめた「オールインワン」
オールインワンは英語で【all-in-one】。複数の必要なものや機能を一つにしたものを指します。化粧品などでもオールインワンアイテムがありますよね。
ファッション用語としては、上下がひと続きになった衣類をオールインワンと呼びます。
本来は後述するジャンプスーツやオーバーオールなども含めての総称としても使われ、インナーウェアのボディースーツにも使われる言葉です。
最近は、背中まで生地で覆われて、一枚だけで着ることのできる、ボトムがパンツ(ズボン)タイプのアイテムを「オールインワン」と呼ぶことが多いですね。
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「オールインワン」とほぼ同じ使われ方の「コンビネゾン」
同様のアイテムをコンビネゾンと呼ぶ場合もあります。こちらはフランス語で【combinaison】、コンビネーションという意味でやはり上下ひと続きのアイテムを指します。
ドレッシーなおしゃれ着としてデザインされたワンピースのパンツ(ズボン)タイプなら「オールインワン」か「コンビネゾン」と表記されるケースが多いようです。
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ワークやミリタリーテイストなら「ジャンプスーツ」「つなぎ」
作業服の分野で、ウエスト周辺の汚れや異物混入を避けるための機能性から誕生した「上下ひと続きの服」。これがファッションとして進化した流れもあります。
ワーク、メンズ、ミリタリーテイストが強いデザインは、英語で「ジャンプスーツ」、日本語で「つなぎ(ツナギ)」と呼ばれることがあります。
アメリカの空軍・落下傘部隊のユニフォームからジャンプスーツ【jump suit】という名前がついたと言われます。つなぎは「繋ぎ」から。
★下記商品名はオールインワンですが、メンズライクなジャンプスーツ風。
この他、乳幼児の上下ひと続きの服によく使われる「カバーオール【coverall】」「ロンパース【rompers】」といった名前もあります。
「サロペット」「オーバーオール」とは?
汚れ対策からファッションへ…「サロペット」
オールインワンタイプでも、下にトップスを着ることが前提になるアイテムはサロペットやオーバーオールと呼ばれます。
サロペットはフランス語で【salopette】。「汚れた、汚い」という意味のsalopeから派生した言葉です。
胸当てつきの衣服を指し、肩紐が背中で交差されているデザインが本来の形で、ボトムはパンツもスカートもあり。
こちらも本来は作業用の機能で、デザインバリエーションが広がりファッションアイテムに進化しました。
★胸当て部分はほとんどありませんが、サロペットイメージ。
★2019年秋流行のアシンメトリーデザイン。ワンショルダーのサロペットにも注目です。
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【参考記事】「アシメ」とは?ワンショルダーなどアシンメトリーファッション、大人の着こなしは?
「サロペット」と同義だがデニムやワーク感の強い「オーバーオール」
サロペットとほぼ同義なのがオーバーオール。こちらは英語で【overall】。
胸当てとサスペンダー状のストラップがついたズボンのことを指します。
アメリカの開拓時代の作業着に源流を持つオーバーオール。
デニムやコーデュロイなどワーク系の素材を使い、背中側も生地があり、肩のストラップが太く、ゆとりのあるユニセックスシルエットが特徴です。
「オーバーオール」らしさを演出する、胸当てとストラップをつなぐ金具の名称は「吊りかん」。1世紀以上この構造の金具が使われているそうです!
ちなみに アメリカ英語のoverallはこの胸当てタイプを指しますが、イギリス英語のoverallはつなぎ型の作業着全般を指すとのことです(Wikipediaより)。
POINT
- ワンピースのパンツ(ズボン)タイプは、名称もデザインも多種多様
- 「オールインワン」は一枚着イメージが強い
- 胸当てのある「サロペット」はフランス語、「オーバーオール」は英語
バリエーションが広がっているオールインワンやサロペット。1970年代にも流行しましたが、再び人気が高まっています。
デザインタイプで女性らしく、ワークウェアテイストを活かしてカジュアルに…大人世代も楽しんでみてくださいね。
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。