ジュエリーの基礎知識

意外と知らないピアス・イヤリングの正しいつけ方

アクセサリーのなかでも、トレンドを気軽に取り入れられるピアス・イヤリング。
しかし、意外と知られていないのが正しいつけ方。

今回は正しいピアスのつけ方・イヤリングのつけ方を中心に、デザインや形状の種類についてお届けします。

ピアス・イヤリングを楽しむ基本のつけ方

実はピアスはイヤリングの一種であり、海外ではピアスも「イヤリング(earrings)」と呼ばれています。
しかし、日本では「耳たぶに穴を開けて使用するのがピアス」、そして「クリップやバネを使用して挟むのがイヤリング」と区別されているのです。

まずは、ピアス・イヤリングの基本のつけ方をおさらいしましょう。

ピアスの種類と正しいつけ方


スタンダードな「スタッドタイプ」
まっすぐな線状のポストをピアスホールに刺し、キャッチをはめます。ポストの太さも様々で、一般的な太さは0.8〜1.0mm

ポストの端には溝があり、キャッチが落ちないストッパーの役割を果たします。
金属製のキャッチを使用すると、この溝にはまったとき「カチッ」とはまった感覚があるので、留まったことを確認することが可能。

「フックタイプ」は、針金を曲げたような形状のポストで、耳にぶら下がるデザインのピアス。
ピアスホールに引っ掛けるだけなので、簡単に装着できるのが特徴です。

ポストが短い場合や落下防止のために、キャッチを使用することもあります。
しかし、一般的にはキャッチを使用しないことも多いデザイン。


「フープタイプ」は、古代から用いられてきた基本のデザイン。
小ぶりなものから存在感抜群なものまで幅広く、基本的にキャッチとポストが一体型となっています。

キャッチが確認できるデザインと、外から見えないよう内蔵されているデザインがあります。


「アメリカンタイプ」は、チェーンとポストが一体となったデザイン。
最大の特徴は、チェーンとポストの太さに差がないものが多いため、チェーン部分をピアスホールに通せるということ。
つまり、ひとつのピアスで様々なつけ方を楽しめるのです。

ポスト部分だけを通して、大きくモチーフが揺れる様子を楽しむのもひとつ。
または、チェーン部分もすべて通して、チェーンがついたキャッチとスタッドピアスを組み合わせたようなデザインを楽しむのも素敵ですね。

チェーンの途中まで通したり、左右で長さを変えるのもおしゃれ。

イヤリングの種類と正しいつけ方


「クリップタイプ」は、耳たぶを金具で挟むデザインのイヤリングです。
バネを用いて耳たぶを挟み込むため、着脱は簡単。

金具がそのまま耳たぶに当たるものと、金具をシリコンで覆ったものがあります。

「スクリュータイプ」はU字型の金具にネジがつけられているイヤリング。
ネジの締め具合を調整することで、自分の耳たぶに合うつけ心地に調整できます。

クリップと違う点は、好みのつけ心地に調整ができるということです。

これらを組み合わせた「ミックスタイプ」は、それぞれの長所を兼ね備えたイヤリングです。

ピアス・イヤリングが痛い?うまくつけられない理由と対処法

ピアスとイヤリングの種類と正しい付け方について述べましたが、正しくつけようとしても不快感があったり、上手くつけられないこともあります。
ここではその主な原因と対処法についてご紹介します。

ピアスをつけると圧迫感がある

主にスタッドタイプのピアスで、耳たぶの厚さに対してピアスのポストが短い場合、キャッチが付けにくいことがあります。
スタッドタイプのポストは、スタンダードな長さで6mm、ロングで8mmが展開。
自分の耳たぶの厚さを考慮して、最適な長さを選んでください。

ここでの最適な長さとは、耳たぶとキャッチの間に余裕がある長さです。キャッチが耳たぶを圧迫するようなポストの長さでは、痛みを感じる原因にもなりえます。

そのため、キャッチをはめた後に、ポストを前後に動かせる余裕があるものを選ぶのがベスト

キャッチがうまくつけられない

鏡を見ながらつけても、キャッチがポストにしっかりはまったか確認できないと不安になりますよね。

対処法のひとつが、金属のキャッチに変更すること。
金属のキャッチはシリコンのみのキャッチとは違い、ポストにはめた時に「カチッ」とはまった感触があるため、しっかりと留まったことを確認しやすいのです。

または、キャッチ一体型のピアスを選ぶこと。キャッチを紛失する心配もなく、手軽に着用できます。

イヤリングをつけると痛い

少し時間が経つと、イヤリングをつけた部分が痒くなったり、痛くなることもあります。
この場合は、スクリューやバネの調整が必要です。

また、つける位置によっても痛みが軽減されることもあるので、最適な位置を探すのもひとつ。
もし、調整を行なっても違和感があるという場合には、二つの対処法があります。

まずひとつは、シリコンカバーをつけること。
金具が耳たぶに食い込む場合、シリコンカバーをつけることで違和感が軽減できます。落下防止のためにしっかり挟みたいけれど、痛いのは嫌という方におすすめです。

もうひとつは、ノンホールピアスを選ぶこと。

本物のピアスのようにつけることができ、輪っかになった部分を耳にはめ込むだけと装着も簡単。
素材は金属と樹脂から選ぶことができ、耳の厚みが薄い部分から差し込んで、希望の位置までスライドしてつけます。

ピアスはもちろん、イヤリングも種類がたくさんあるので、自分に合ったものを見つけることができます。
痛さや違和感からピアス・イヤリングを敬遠していた方も、これをきっかけにまた楽しんでみてはいかがでしょう。

POINT

  • ピアス・イヤリングには、正しいつけ方がある
  • 耳たぶの厚みや大きさに応じて調整をすることでより楽しめる
  • 種類が豊富なので、多様なデザインを試して自分に合うものを

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