「断捨離」などの片付けブームで、世の中の方はずいぶん服を整理しているのだろう、なのに私は…とお悩みの大人世代も多いのでは。
でも、本当に私だけ?
そして最近、気になるキーワードに出会いました。それは「復活コーデ」!
クロゼットに捨てられない服があるのなら、コーディネートで復活させようという考え方です。
今回は、なかなか服が捨てられない…という方に、世間の状況と「復活コーデ」のヒントについてお届けします。
服が捨てられない、とっておく派はどのくらいいるの?
「着られる服はとっておく」派が7割以上!
片付けの話はなかなか他の人に聞けないものですが、実際のところ世間はどういう状況なのでしょうか?
2019年3月、全国10代~60代の男女1732名に聞いた最新情報(リサーチ:しらべぇ編集部)があります。
このリサーチでは、なんと7割以上の方(72.2%)が「まだ着られる服なら今っぽくないデザインでもとっておく」との回答。「もったいない」と感じている方が多そうです。
流行遅れの服どうしてる?「着る服がなくなってしまう罠」とは(しらべぇ編集部)
これだけ断捨離や魔法の片付け、整理収納が話題になっていても、個人販売サイトが盛り上がっていても、実態としては「とっておく派」が意外と多いんですね!
「捨てられない」「とっておく」理由を考えてみよう
「定番」と言われるアイテムも、実は時代と共に少しずつ素材やデザイン・パターンなどが変化しているファッションの世界。いまを生きるモード感は、おしゃれの醍醐味でもあります。
服は着用感や傷みも出ますし、ある程度片付けをして快適な収納状態にすることも、生活を整える上で大切。古びて「タンスの肥やし」になってしまっている服は見直していきたいですよね。
その中で、やはり捨てられない、とっておきたい服については「なぜ?」という理由を自分に問い直してみて。
- 最近の服より仕立てが丁寧。シルエットが美しく着映えする。
- 生地や柄が今では手に入らない感じで、とても気に入っている。
- 時代やトレンドを超えて、「自分らしい」と感じる。
- 手に入れた時や着た日のエピソードがあり、手放せない。
そんな確かな理由がある魅力的な服、「愛着」の服なら、「復活コーデ」にチャレンジしてみては?
ものは使われてこそ生き生きとするもの。ぜひ、お気に入りの服にもう一度袖を通してみてください。・
「復活コーデ」にトライするためのヒント
スタイリストになったつもりで!客観的に見る
まず服の「仕舞いっぱなし」から脱却!コンディションをチェックして、鏡の前で着てみたり写真に撮ってみたり、スタイリスト気分でその服を客観的に評価してみましょう。
復活コーデは一点投入からトライして
「復活コーデ」は、全身を復活ものにするのではなく、トレンドアイテムやクラス感のあるアイテムと取り合わせるのがコツ。まずは一点投入からコーデを工夫してみて。
前開きのシャツを羽織りアイテムにしたり、お気に入りの柄のスカートならレギンスを合わせてみるなど、着こなし方を今年っぽくするのも有効。靴やアクセサリー、小物使いでトレンドを取り入れるのもいいですね。
発想の転換でコーデしよう
きちんと作られた服を復活させるには「抜け感、こなれ感」をプラスすると効果的なケースがあります。
特にスーツは、ライフスタイルの変化で着る機会がなくなると放置されがち。大人世代あるあるですが、ここは発想の転換をして、上と下を別々のコーデで活用してみましょう。
ジャケットにTシャツ・デニムを合わせる大人カジュアルな着こなしは、トライしやすい組み合わせのひとつです。
「着なくなった理由」を解消して、コーデしやすい服に
コーデを考えているうち「この服をなぜ今は着ていないのか」という理由も見えてきたのでは?
コンディションの問題なら、クリーニングなどで解消できるのか、もう厳しい状態なのか見極めて。
どこか野暮ったいかも…と感じるアイテムは、肩幅を詰める、丈感を変える…など、ちょっとしたリフォームも考えてみましょう。
体型が変わった方はサイズを直すことで着られるようになる服も。
思い切って費用をかけて手を入れると、また大切にしようという気持ちが芽生えることもあります。
一か所だけのお直しでは全体のバランスが崩れることもあるので、リフォーム店と相談をしてみてくださいね。
「復活コーデ」の時間を作ることが片付けの一歩にも
「コーデを楽しむ自分の時間」を作ってみよう
忙しい大人世代だからこそ、コーデをあれこれ考えて楽しむ自分の時間を作りたいもの。
「片付けなきゃ、捨てなきゃ…」という義務感からの行動は心のストレスでも、「復活コーデを考えよう!」なら、ポジティブでクリエイティブな時間に代わります。
この時間を意識的に作ることが、結果的には片付けにつながるかもしれません。
コーデという視点で服をチェックすれば、新しい着こなしで新しい自分を見出せる一方、これはもう手放してもいいかも、といった判断も生まれるもの。厳選したアイテムを大切にする意識も生まれます。
ぜひスケジュールに「復活コーデの時間」を書き込んで、クローゼットの中で眠っている服を呼び覚ましてみてくださいね。
ちなみに「復活コーデ」という言葉を目にしたのは、「捨てられない服」という本の中です。アラフィフ以上の方が対象のスタイリングブックですが、復活コーデの発想とリアルな具体例は参考になります。
POINT
- 実は、流行が過ぎても服をとっておく人が7割
- 捨てられない服の理由を問い直して。魅力的な服なら「復活コーデ」にトライしよう
- コーデを考えるクリエイティブな自分の時間を意識的に作ることが大切
「復活コーデ」の発想は、服に限らずジュエリー・アクセサリーにも言えること。また改めてご紹介したいと思います。
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。