春から初夏にかけてはジューンブライドの季節ということもあり、結婚式や披露宴に出席する機会も多くなります。
そこで今回は、大人女性にふさわしい結婚式の装いについてあたらめてマナーを確認。品のある着こなしのヒントをお届けします。
また、友人の結婚式に出席する場合、親族として出席する場合など、それぞれのシーン別におすすめの着こなしも紹介していきます。
結婚式ゲストの服装やマナーを再確認しよう
まずは結婚式や披露宴に招かれたときの服装について、マナーの面から解説します。
基本的な結婚式と披露宴のゲストの服装マナー
40代以上の女性なら結婚式のゲストの装いについては分かっている人が大半だと思いますが、もう一度基本的な点をおさらいしてみましょう。
- 花嫁と間違えるような、白(または白に近い淡色)は避ける
- 花嫁よりも目立つような派手過ぎる服装は避ける
- 不祝儀を連想させる全身黒はNG
- 殺生につながるレザー、ファー、アニマル柄はNG
- 時間を気にしていることを表す腕時計はNG
おめでたい席ですので縁起が悪いアイテムは避け、花嫁が主役ということを忘れずに、お祝いの気持ちも表せるような適度な華やかさのある服装を選びたいですね。
挙式と披露宴の違い。招かれる側の服装も違う?
最近では「結婚式」とひとくくりに呼ばれることが多いですが、実は「挙式」と「披露宴」では招待された側の服装も異なります。
「挙式」は神前や人前で結婚の宣言をし、愛を誓うもの。
「披露宴」は挙式を終えたカップルが、お世話になった人々に結婚を知らせ、周囲が新郎新婦を祝福するための催しです。
神前式は親族のみということが多いですが、教会式では全員が参列することがほとんどです。
いずれにしても、神社や教会は神聖な場所なので、参列者も準正装(セミフォーマル)以上が基本。また、肌の露出が大きい服装はNGです。
いっぽう、披露宴では華やかなドレスや着物でお祝いの席に花を添えることが喜ばれますので、時間帯によってはノースリーブや肩の出るドレスでもOK。ただし挙式のあいだはボレロを羽織るなどの配慮が必要です。
昼と夜でゲストの服装も変わる
では披露宴に出席する場合、ゲストとして注意することは何かあるでしょうか。
着物の場合は一般的な和装のマナーに従えばOKですが、洋装の場合、昼と夜とではドレスコードが異なることに注意しましょう。
昼間の披露宴では、次のようなドレスはマナー違反とされています。
- 肩や背中を露出したドレス
- 光沢のある素材
- きらびやかなアクセサリー
いっぽう、夕方から夜の披露宴・パーティーでは、背中の大きく開いたドレスや、サテンやラメの入った光沢素材、キラキラ輝く大きめのジュエリーなどはすべてOK。
時間帯に合わせたおしゃれな着こなしを目指したいですね。
ただしマナーも、時代とともに変化していくもの。
たとえば以前はふさわしくないとされていたオープントゥのパンプスは、最近ではそれほどタブー視されていません。
基本的なマナーは知っておくべきですが、一番大切なのは新郎新婦を祝福する気持ちだということも覚えておきましょう。
友人の結婚式に招かれたら?アラフォーからのゲストファッション
20代の結婚式では、花嫁もプリンセスラインのウェディングドレスやパステルカラーのドレスでお色直し、招かれた友人もカラフルな振袖やミニドレスを着ることが多かったでしょう。
しかし、アラフォー以上の友人の結婚式に招かれた場合、花嫁もシックな装いであることが予想されます。友人としてはどのような着こなしがいいのか迷ってしまいますね。
しかし、お祝いの席ではやはり華やかさも欲しいもの。
デザインは大人らしく落ち着いていても、透け感のあるレースやシフォン・光沢のあるシルクなど、素材で華やかさを演出するのもいい方法です。
仲良しグループで出席するなら、全員が黒ドレスになってしまうといった事態を避けるため、事前に相談するのもいい方法ですね。
親族の結婚式での服装はどうする?
40代以上では、甥や姪の結婚式に叔母として出席する機会なども増えてきます。
結婚式での母親の服装は通常「留袖」か「黒ロングドレス」の正礼装となりますが、親戚であればそれよりも格上の装いは失礼にあたります。
着物の場合は、華やかで訪問着より格の高い「色留袖」がふさわしいとされています。
また当日は何かと忙しい新郎新婦や両親をサポートできるよう、動きやすい洋装を選ぶのも良いと思います。
親族の集合写真を撮影することも多いため、上半身にポイントのある着こなしが晴れの日を演出できておすすめです。
コサージュやアクセサリーをつけたり、ヘアスタイルにも気を配っておきましょう。
- 基本的なマナーをおさえておこう。挙式と披露宴、昼と夜の違いにも注意
- 友人の結婚式は、ゲストの服装は大人っぽい中にも華やかさを忘れずに
- 親族の結婚式は、和装なら色留袖。動きやすい洋装もおすすめ
大切な人の晴れの日は、大人女性にふさわしいマナーと自分らしいおしゃれを両立させて過ごしたいですね。
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!