ジュエリー、アクセサリーの中でも思い入れや存在感のある指輪。指輪はさまざまなパーツで構成されています。
台座のことを何て言うの?爪って?ベゼル、ベゼル・セッティングって?
今回は指輪のパーツ(各部)をどう呼ぶのか、その名称についてお届けします。エンゲージ・リングや結婚指輪、自分の好きなリングのデザインを選んだりジュエリーをオーダーで作る時や、指輪のイラストを描く時の参考にもなりますよ。
さらによく聞く「ベゼル」のさまざまな意味と使い分けについても解説します!
ジュエリー選びに役立つ、指輪のさまざまなパーツの名称とは?
一般的な指輪は、「宝石」と「金属」の部分を持った構造になっています。
基本的には「宝石+宝石をのせる台座(石座)+リングの環の部分(腕)」という構成です。
中石
指輪の中心の宝石。「センターストーン」「メインストーン」という呼び方もあります。
脇石
中石のサイドや周囲を取り巻くようセットした宝石。「サイドストーン」「取り巻き」という呼び方もあります。
石座
宝石をセットするための台座。英語では「ベゼル(bezel)」。フランス語では「シャトン(chaton)」と言います。台座全体で「マウント(mount)」「コレット(collet)」とも。
爪
宝石を留めて石座に固定する貴金属部分。英語では「プロング(prong)」。
腕
指にはめるリングの環の貴金属部分。アームという呼び方も使われます。英語では「フープ(hoop)」「シャンク(shank)」。サイズを調整する部分は「腕下(sizing area)」と呼ばれます。
腰
石座の下から腕の内側上部までの部分。(base)
肩
石座と腕をつなぐ部分。(shoulder)
「ベゼル」ってどういう意味?さまざまな「ベゼル」の使われ方。
パーツの名称の中で、よく聞くけれど意味がわかりにくいのが「ベゼル」ではないでしょうか。
それは、ベゼルとは本来「枠」や「縁(ふち)、額縁」を意味する言葉だから。そのため、各業界によって製品それぞれの「枠、額縁」に当たる部分が「ベゼル」と呼ばれているんですね。
- ジュエリー:宝石をのせる石座の部分
- 時計:風防(ガラス)の周りにあるリング状の部品
- スマートフォン、タブレット:ディスプレイの周囲を囲む場所
ベゼル=枠と覚えておくと、わかりやすいです。
なお指輪のデザインで言えば、石の全周囲をしっかり貴金属が取り囲むデザインを「ベゼル・セッティング」と言います。
爪を立てた留め方が「プロング・セッティング」。パーツの名称と関連して覚えておくと、リング選びに役立ちますね。
POINT
- 指輪のパーツは宝石・石座・腕が基本
- セットする土台は「石座(ベゼル)」。宝石を爪留めするパーツが「爪(プロング)」
- 「ベゼル」は「枠」や「額縁」という意味。さまざまな製品に「ベゼル」部分がある
Revised Edition 2019 02©hikarimonogatari.com
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。