エンゲージリング(婚約指輪)を選ぶとき、ブランドやリングのデザイン、あなたにとってどれが重要でしょうか。
もし優先順位が高いのがダイヤモンドのグレードなら、4C(ヨンシー)がひとつの目安となります。
カット・カラット・カラー・クラリティの4つの項目で、ダイヤモンドの品質は評価されるのです。
今回は「ダイヤモンドの4C」について、それぞれの意味や選ぶ際の重要なポイントについてお届けします。
4Cはダイヤモンドの評価の目安
カラット以外のスケールは、アメリカの宝石研究機関である「GIA」が独自に開発したものであり、このGIA方式は日本を含む世界で広く用いられています。
カット(Cut)
カットは、テーブル面の広さやキューレットの有無、ガードルの厚さなど、ダイヤモンドのプロポーションや磨き(ポリッシュ)を総合的に判断したもの。
総合評価は5段階に分けられています。
- Excellent
- Very Good
- Good
- Fair
- Poor
カラット(Carat)
ダイヤモンドの重量であり、1カラットは0.2g。
5カラットで1gです。
カラットの数字が大きくなればなるほど価値も高くなり、同じグレードであれば、カラットの大きなダイヤモンドが高く評価される傾向にあります。
カラー(Color)
透明なイメージのダイヤモンドですが、じつは黄色・褐色がかったものも多く認められます。
色のグレードはDからZまでの23段階に分けられ、Dに近いほど無色、そしてZに近づくにつれて黄色に近づきます。
D,E,Fは「無色」、G,H,I,Jは「ほぼ無色」であり、特にD,E,Fには、わずかな透明感の差しかないとされています。
(※イエローも一定の基準を超えると「ファンシーカラー」と呼ばれ、Z以下の分類となります)
クラリティ(Clarity)
クラリティは、ダイヤモンドの透明度を損なう外部・内部の特徴がどのくらいあるのかを表しています。
おおまかに5段階に分けられ、エンゲージリングでは「VS以上」を用いるブランドが多い傾向。
- FL(Flawless),IF(Internally Flawless)… 無傷、またはほぼ無傷
- VVS1,VVS2…10倍拡大で発見困難な含有物や傷
- VS1,VS2 …10倍拡大で発見がやや困難な含有物や傷
- SI1,SI2…10倍拡大で発見が容易な含有物や傷
- I1,I2,I3…肉眼で容易に発見できる含有物や傷
4Cはあくまでダイヤモンドのグレードを視覚化したもの。
たとえ同じグレードでも、傷の種類、位置によっては見え方が全然異なり、美しいと感じる基準も個人によって違います。
そのため、ダイヤモンドを購入する際には実際に手にとっての判断をおすすめします。
POINT
- 4Cは「カット・カラット・カラー・クラリティ」の頭文字
- 4Cはダイヤモンドの品質を評価するひとつの目安
- ダイヤモンドの美しさは、実際に手にとっての判断が重要
Revised Edition 2019 03©hikarimonogatari.com
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。