ピンクの宝石といっても色味やカット、輝きもそれぞれ異なります。
ピンクサファイア、ピンクトルマリン、ロードライトガーネット、ロードクロサイト、モルガナイト…
シルキーからネオンまであり、印象で選ぶのはもちろん、肌に馴染む色を選ぶのもおすすめ。
装いも軽くなる春には、華やかなピンク色の宝石を使ったジュエリー・アクセサリーをファッションのポイントにしてみませんか?
今回は色の種類と宝石の性質、さまざまな要素を加味して、あなただけの特別なピンクの宝石を選ぶヒントをお届け。
ピンク色の宝石の名前と種類を一覧にしています。
今まで知らなかった宝石の名前も発見できるかもしれません。
気軽に楽しめるピンクの宝石
ローズクオーツ
柔和なピンクのローズクオーツ。
半透明なものが主流ですが、透き通ったものはかなり上質。
大きなカラットでもインクルージョンがないのが特徴的。
ピンク・トルマリン
すべての色が揃うといわれているトルマリン。
濃淡により印象が変わり、ブラウン味のあるものからビビットピンクまで、幅広いピンクが魅力的な宝石です。
ピンク・サファイア
コランダムならではのキラッとした輝きに惹かれるピンク・サファイア。
淡いものから、ルビーに近い色味を示すものもあります。
スター効果を示すものは、シックに身につけたい方におすすめ。
ロードクロサイト
不透明でまだらに入った縞模様が印象強く、模様の入り方によって表情が変わるロードクロサイト。
透明なものもあり、ジェムクオリティでとても高価です。
別名はインカ・ローズ。
ロードナイト
半透明で紅色を示すものが多く、ロードクロサイトと混同してしまうことも多いロードナイト。
葉脈状の黒斑も特徴的。
色に深みがあるので、こっくりとしたピンクが好きな方におすすめ。
ロードライト・ガーネット
ガーネットの中でも、パープリッシュな色気のあるロードライト・ガーネット。
アルマディンとパイロープの中間、ゴールドに映える大人のピンク。
マラヤ・ガーネット
パイロープとスペサルティンの中間色であり、ニュアンスカラーの曖昧さが大人の女性に似合うマラヤ・ガーネット。
シャンパンカラーや温かみのあるブラウンピンクが素敵です。
ピンク・スピネル
オレンジ、パープル、ホットピンクなど、ピンクバリエーション豊かなスピネル。
鮮やかで力強い色味が人気を集めています。
屈折率が高いので、カッティングが良いものは輝きも強いのが特徴。
名前も特別感があるピンクの宝石
モルガナイト
エメラルドやアクアマリンと同じベリルという鉱物のうち、ピンクの宝石がモルガナイト。
ベージュ味を帯びた優しげなカラーが印象的。
宝石コレクターでもあったモルガン財閥の創始者J.P.モルガンの名前が由来です。
クンツァイト
すみれ色のようなライラックピンクが華やかなクンツァイト。
スポジュメンの一種で、ホワイトゴールドにも映えます。
紫外線や経年変化で退色してしまう恐れがあるので、取り扱いには注意したい宝石。
発見者クンツ博士の名前が由来です。
コンクパール
艶やかな質感が真珠とはまた異なり、二枚貝ではなく巻貝から生まれるコンクパール。
希少かつ高価なので手が出づらいけれど、柔和なピンクがほかの宝石にはない魅力があります。
パパラチア・サファイア
ピンクとオレンジの中間色のパパラチア・サファイアは、サファイアの中でも唯一名前を冠しているほど特別。
サファイアの中で最も高価な宝石です。
パパラチアとはシンハラ語で「蓮の花」という意味。
ピンク・ダイヤモンド
無色透明なイメージのダイヤモンドも、実はカラーバリエーションが豊富です。
ピンク・ダイヤモンドは薄いものから濃いピンクまであり、ダイヤモンドの輝きと相まって可憐な雰囲気。
POINT
- ピンクの宝石ひとつにしても種類が豊富
- 購入する際には宝石の名前に騙されないように注意
- 肌の色や好きなデザインに合うピンクを選んで
ピンク以外の宝石の記事もぜひご覧くださいね。
- 爽やかな宝石に魅せられたいなら【青の宝石】
- 気品ある宝石に癒されたいなら【緑の宝石】
- 鮮やかな宝石を楽しみたいなら【赤の宝石】
- 明るい気持ちになれる宝石なら【黄・橙の宝石】
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ジュエリー撮影協力:株式会社ゴーリ・インターナショナル
Revised Edition 2019 02©hikarimonogatari.com
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。